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【第8話と第9話の違い】犯人判明から最終回の真相まで時系列で解説

岩崎 蓮司 岩崎 蓮司 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

『unknown』の第8話と第9話は、どちらも連続殺人事件の核心に迫る重要なエピソードですが、明らかになる情報は大きく異なります。

第8話:加賀美の告白と梅ばあの謎の自白

2023年6月6日放送の第8話では、虎松の先輩・世々塚が命を落とし、事件の犠牲者が全員吸血鬼だったことが判明します。

こころの母・伊織も独自に事件を調べており、血を抜かれた連続殺人事件が、吸血鬼によって引き起こされたものではなく、吸血鬼を標的にした犯行だったと突き止めます。

その後、加賀美はこころに正体を明かし、自分が全員を殺したと告白。こころにアイスピックを向けますが、突然吐血して倒れてしまいます。

さらに同じ頃、梅ばあが伊織を襲い、自分がすべての犯行を行ったと自白。加賀美と梅ばあのどちらが真犯人なのかという疑問を残して、第8話は終了しました。

第9話:梅ばあの過去と犯行動機が明らかに

2023年6月13日放送の最終第9話では、こころと虎松が加賀美の過去を調べ、梅ばあとの関係を突き止めます。

梅ばあが児童養護施設の職員だったこと、加賀美に両親の死について嘘をついていたこと、そして加賀美の犯行を知りながら証拠を隠していたことが明らかになります。

病院を抜け出した加賀美は、こころと虎松のもとへ現れます。最後の晩餐を通じて梅ばあが両親の死の真実を告げ、加賀美は自分自身が憎しみの対象だったと知ることになります。

両話の違いを整理すると、次のとおりです。

比較項目 第8話(6月6日) 第9話・最終回(6月13日)
中心となる展開 犯人の正体が判明 犯行動機が判明
加賀美 連続殺人を自白 幼少期の悲劇が明らかになる
梅ばあ 自分が犯人だと告白 加賀美をかばっていたと判明
両親の死 真相は不明 スズランによる中毒死
事件の結末 謎を残して終了 加賀美が撃たれ、事件の決着へ

見返すと印象が変わる5つの伏線

最終回を知ったうえで第1話から見直すと、加賀美の何気ない言動や梅ばあの行動に別の意味が見えてきます。

1. 第1話のうめぼし堂の火災

梅ばあが何かに気づいたような表情を見せる場面がありました。最終回では、店が火事になった日に加賀美が梅ばあを訪ねていたことが明かされます。

2. 第2話の飴とガーリックチキンコロッケ

加賀美がこころに飴を求めたり、ガーリックチキンコロッケを渡そうとしたりする行動は、こころが吸血鬼かどうかを確かめるための伏線でした。

3. 第2話・第7話の血の付いた衣類

わっしょいクリーニングに持ち込まれた血の付いたハンカチやレインコートも、犯人が残した証拠をめぐる重要な手がかりでした。

4. 加賀美がこころに尋ねた「吸血鬼」の存在

第2話で吸血鬼が実在すると思うかと尋ねた加賀美の反応は、後から見ると彼がすでに吸血鬼の存在を意識していたことを示しています。

5. 梅ばあの加賀美に対する態度

第7話までの梅ばあの言動や、第1話の火災時の様子も、加賀美との過去を知った後では違った意味を持ちます。

これらの伏線は、テレビ朝日POSTが最終回直前に公開した振り返り記事でも紹介されていました。特に加賀美の吸血鬼確認行動は、犯人の正体を知った後に見直すと、日常的な会話の意味が大きく変わります。

【最終回の結末】加賀美は死亡した?こころと虎松の最後は?

アンノウンドラマ犯人

加賀美の犯行動機が明らかになった後、物語はさらに緊迫した展開を迎えます。

加賀美は虎松に撃たれるが、一命を取り留める

両親の死の真相を知った加賀美は、自分自身を責めるようになります。そして森の中へ走り出し、自ら命を絶とうとするような行動に出ます。

こころは必死に加賀美を止めようとしますが、加賀美は再び彼女にアイスピックを向けます。こころを守るために駆けつけた虎松は、銃を構えて加賀美に向き合います。

加賀美はこころに別れを告げ、アイスピックを振り上げます。その直後、虎松の銃声が響きます。

加賀美は死亡したわけではありません。最終回後の描写では一命を取り留め、事件の責任を負う立場となります。梅ばあはその後も面会を試みますが、加賀美は面会を拒んでいました。

こころと虎松は最後にどうなった?

事件を乗り越えたこころと虎松は、互いの知らない部分を受け入れながら、夫婦として歩んでいきます。

こころは吸血鬼であり、虎松には父親が殺人犯だったという過去があります。2人はそれぞれ相手の秘密を知ったうえで、改めて愛情を確かめ合います。

この結末は、作品全体を貫く「相手のすべてを知ることはできなくても、知らない部分を含めて愛することができる」というテーマにつながっています。

最後の結婚披露宴シーンは夢オチではない

最終回でもう一つ話題になったのが、ラストシーンです。

事件の決着後、突然「1カ月前」という表示に切り替わり、居酒屋「どんぞこ」に仲間たちが集まって、こころと虎松の結婚を祝う様子が描かれます。

そこには加賀美や梅ばあだけでなく、世々塚やまつりなど、すでに亡くなった登場人物も笑顔で登場します。

最後に映し出されたのは「虎松&こころの結婚披露宴~春陽町の愉快な仲間たち~余興台本」という冊子でした。

この演出について、番組公式SNSは「叶わなかったHAPPY WEDDING」と紹介。脚本を担当した徳尾浩司氏も、舞台のカーテンコールにあたる演出であり、夢オチではないと説明しています。

つまり、事件が起こる前の幸せだった時間を振り返る、切ないエピローグだったのです。全員が笑顔で集まる光景は、実際には叶わなかった幸せを表現していました。

もう一つの謎・虎松の父親の事件は解決したのか?

ここで注意したいのが、虎松の父・一条彪牙が過去に起こした宗像さん一家殺人事件です。

この事件は虎松の人生に大きな影響を与えた重要な秘密ですが、最終回で加賀美の連続殺人事件が解決しても、彪牙がなぜ殺人を犯したのかという動機までは完全に明らかになっていません。

したがって、『unknown』の最終回ですべての謎が解決したと理解するのは正確ではありません。加賀美の連続殺人事件には決着がついた一方、別の事件には謎が残されているのです。

『unknown』の事件は、単純に犯人が誰なのかを当てるだけのミステリーではありません。加賀美がなぜ殺人鬼になったのか、その背景にある人間関係と心理を描いたラブ・サスペンスです。

1. 加賀美の犯行は正義ではなく、誤った思い込みから始まった

加賀美は吸血鬼を人間の敵だと信じていました。しかし、その認識は梅ばあの嘘を出発点にしたものであり、吸血鬼の実態を正しく理解した結果ではありません。

彼は自分の信念を正義だと思い込んでいましたが、実際には罪のない人々の命を奪っていました。悲しい過去があったとしても、殺人が正当化されるわけではありません。

2. 梅ばあの愛情も、加賀美を救えなかった

梅ばあが嘘をついた理由は、幼い加賀美を守りたいという気持ちでした。しかし、真実を隠し続けた結果、加賀美は長い年月にわたって誤った憎しみを抱えることになります。

加えて、加賀美の犯行を知ってからも証拠を隠し、罪をかぶろうとしたことで、悲劇を止める機会を失っていきました。

ここには、相手を守るための嘘が、必ずしも相手の幸せにつながるわけではないという皮肉があります。

3. 吸血鬼という設定は「他者との違い」を象徴している

本作の吸血鬼は、単なるホラー要素ではありません。周囲には理解されにくい秘密や、自分と異なる存在をどう受け入れるのかというテーマにも結びついています。

こころは吸血鬼でありながら、仕事に励み、人を愛し、日常生活を送っています。世々塚やまつりも、それぞれの生活を営んでいました。

一方、加賀美は相手を知る前に吸血鬼という属性だけで判断し、殺害対象にしてしまいました。ところが、こころとの時間を重ねたことで、彼女を単純に悪と決めつけられなくなっていきます。

この対比が、『unknown』というタイトルの意味を深めています。相手の知らない一面を理解しようとすることと、理解できない部分を理由に排除すること。その違いが、作品の核心にあります。

【アンノウンの犯人と最終回】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ドラマ『unknown』の真犯人は誰ですか?

A1:真犯人は、町田啓太演じる加賀美圭介です。血を抜かれた連続殺人事件で、7人の吸血鬼を殺害しました。第8話で犯行を告白し、最終回で犯行動機が明らかになります。

Q2:梅ばあこと今福梅は加賀美の祖母ですか?

A2:実の祖母ではありません。梅ばあは、幼い加賀美が生活していた児童養護施設の職員でした。加賀美を慰めるためについた嘘が、事件の発端となりました。その後、犯行の証拠を隠し、毒入りコロッケで加賀美を止めようとしました。

Q3:加賀美圭介の両親は誰に殺されたのですか?

A3:幼い加賀美が摘んできたスズランの毒による中毒死です。加賀美は花に毒があることを知らず、ままごとで紅茶に入れていました。両親はそれを知らずに飲んでしまい、亡くなりました。梅ばあは加賀美を守るため、吸血鬼に殺されたという嘘をついていました。

ドラマ『unknown』の連続殺人事件の真犯人は、町田啓太演じる加賀美圭介でした。

彼が吸血鬼を狙った理由は、幼少期に両親を亡くし、梅ばあから「両親を殺したのは悪い吸血鬼だ」と教えられたことにあります。しかし、両親の本当の死因は、幼い加賀美が摘んだスズランによる中毒死でした。

梅ばあは加賀美を守るために嘘をつき、その後も犯行を隠そうとしました。加賀美の犯行を止められなかった梅ばあの後悔も、最終回を印象深いものにしています。

第8話は犯人の正体が明かされる回、第9話は犯行の理由と梅ばあとの関係が明らかになる回です。この2話を続けて見ると、加賀美の優しさと狂気、梅ばあの愛情と罪悪感がより鮮明に伝わります。

2026年に改めて作品を振り返るなら、犯人を知った状態で第1話から見直すのもおすすめです。コロッケや何気ない会話、梅ばあの表情に隠された伏線が見えてきます。単なる犯人探しでは終わらない、人を愛することと相手の未知の部分を受け入れることを問いかける作品です。

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