「青学原監督」として知られる青山学院大学陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督。箱根駅伝で数々の優勝を成し遂げた名将ですが、その経歴は最初から陸上競技一筋だったわけではありません。世羅高校、中京大学、中国電力で競技生活を送り、故障による現役引退を経て、約10年間の会社員生活から2004年に青山学院大学の監督へ転身しました。
2026年11月現在、原氏は青山学院大学陸上競技部の監督と地球社会共生学部の教授を務めています。同年1月の第102回箱根駅伝では大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を達成。一方、11月には自身がプロデュースする広島お好み焼き店「原ちゃん」の開店計画も報じられました。競技指導、大学教育、講演活動と幅広く活躍する原監督の現在を整理します。
【2026年最新】青学原監督・原晋の現在の役職とプロフィール

原晋氏は、青山学院大学の陸上競技部を率いる監督であり、同大学地球社会共生学部の教授でもあります。陸上競技の専門的な指導だけでなく、組織マネジメントやリーダーシップ、人材育成といった分野でも活動しています。
原晋監督の基本プロフィール原晋氏は1967年3月8日、広島県三原市生まれ。2026年11月現在59歳です。中学生の頃から陸上競技を始め、広島県の強豪として知られる世羅高校で長距離選手として実績を積みました。
大学卒業後は中国電力陸上競技部に所属し、競技引退後は会社員として働いた経験を持ちます。この異色の職歴が、後の青学陸上部の組織づくりに大きな影響を与えました。
主な現在の役職は次のとおりです。
- 青山学院大学陸上競技部:長距離ブロック監督
- 青山学院大学:地球社会共生学部・地球社会共生学科教授
- 講演活動:組織づくり、リーダーシップ、人材育成などをテーマに講演
青山学院大学の研究者情報でも、原氏の職種は教授と記載されています。専門分野は組織マネジメント、リーダーシップ、スポーツビジネス、スポーツふるさと創生です。
2026年の箱根駅伝で史上初の記録を達成原監督の2026年最大の実績は、第102回箱根駅伝での総合優勝です。
青山学院大学は2026年1月2日、3日に開催された大会で、10時間37分34秒の大会新記録を樹立。3年連続9度目の総合優勝を果たしました。加えて、同一大学による2度目の3連覇という大会史上初の快挙も達成しています。
青山学院大学の公式発表によると、往路・復路・総合のすべてで大会記録を更新する圧倒的な結果でした。原監督が掲げた作戦名は「輝け大作戦」。往路では1区16位から順位を上げ、5区の黒田朝日選手が区間新記録の走りで逆転し、チームを往路優勝へ導きました。
ただし、2026年11月時点のチーム状況は、箱根駅伝の優勝実績だけでは語れません。10月12日の出雲駅伝では11位、11月1日の全日本大学駅伝では4位という結果でした。2027年1月の第103回箱根駅伝では、節目となる10度目の総合優勝を目指しています。
【経歴・年表】世羅高校から中国電力を経て2004年に青学監督へ
原晋監督のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、選手時代の経験と会社員として過ごした10年間です。
世羅高校時代:全国高校駅伝で準優勝原氏は広島県立世羅高校に進学し、陸上競技に打ち込みました。世羅高校は全国高校駅伝の強豪校として知られ、原氏も3年生のときに全国高校駅伝に出場。4区を走り、チームの準優勝に貢献しています。
その後、中京大学体育学部へ進学。大学3年時には日本インカレの5000メートルで3位に入賞しました。大学卒業後の1989年、中国電力陸上競技部に第1期生として入部します。
中国電力時代:故障による引退と会社員への転身実業団選手として活動した原氏ですが、競技生活は順風満帆ではありませんでした。故障に悩まされ、1995年に現役を引退します。
その後は中国電力の社員として働き、営業職などを経験しました。電気の検針や料金の集金といった業務を経て、営業マンとしても成果を上げています。新商品の販売で社内トップの実績を残したことも、後年のプロフィールで紹介されています。
陸上競技から離れた約10年間は、原氏にとってビジネスの現場で組織や人間関係を学ぶ期間となりました。
2004年:青山学院大学の監督に就任転機が訪れたのは2003年ごろです。世羅高校時代の後輩で、青山学院大学の関係者でもあった人物から、駅伝強化を目指す大学の監督就任を打診されました。
原氏は2004年、青山学院大学陸上競技部の監督に就任します。当時の青学大は、現在のような箱根駅伝の常勝校ではありませんでした。監督としての実績もなかった原氏にとって、これは大きな挑戦でした。
原晋監督のキャリア年表| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・転換点 |
|---|---|---|
| 1967年 | 広島県三原市に誕生 | 3月8日生まれ |
| 高校時代 | 世羅高校 | 全国高校駅伝で準優勝 |
| 大学時代 | 中京大学 | 日本インカレ5000mで3位 |
| 1989年 | 中国電力陸上競技部 | 第1期生として入部 |
| 1993年 | 中国電力 | 主将として全日本実業団駅伝に初出場 |
| 1995年 | 現役引退 | 故障を経て会社員に転身 |
| 2004年 | 青山学院大学 | 陸上競技部監督に就任 |
| 2009年 | 箱根駅伝 | 33年ぶりの本戦出場 |
| 2012年 | 出雲駅伝 | チームを初優勝に導く |
| 2015年 | 箱根駅伝 | 青学史上初の総合優勝 |
| 2017年 | 大学三大駅伝 | 箱根3連覇と大学駅伝3冠 |
| 2018年 | 箱根駅伝 | 4年連続総合優勝 |
| 2019年4月 | 青山学院大学 | 地球社会共生学部教授に就任 |
| 2026年1月 | 第102回箱根駅伝 | 大会新記録で9度目の総合優勝 |
この経歴から見えてくるのは、原氏が競技者としての経験だけで監督になったわけではないということです。選手、会社員、営業職、大学教員という複数の立場を経験したことが、青学陸上部の独自のチーム運営につながっています。
【箱根駅伝の強さの秘密】原晋監督の指導法と青学流マネジメント
原晋監督の指導法は、単純な精神論や練習量の多さだけで説明できません。選手の能力を数値で把握すること、個人の自主性を引き出すこと、チーム全体の底上げを進めること。この3つが大きな柱になっています。
1. データを重視して故障を防ぐ原監督の指導で特徴的なのが、選手のコンディションを客観的な数値で管理する考え方です。
2026年2月に公開されたセイコーのインタビューでは、タイムだけでなく心拍数や赤血球関連などの生理学的データも活用し、選手の実力を把握していることを説明しています。
原監督が重視するのは、練習で一時的に大きな力を発揮させることよりも、大会当日に持っている能力を安定して発揮できる状態に整えることです。
「優勝するチームを作り上げるのに、魔法はいらない。」
この考え方は、故障者を減らし、重要な大会で選手が実力を出せるようにするマネジメントにつながっています。
2. 選手主体の指導と対話を重視する原監督は、選手の自主性を尊重する指導者としても知られています。
ただし、最初から現在のような対話型だったわけではありません。2023年のTHE ANSWERによるインタビューでは、監督就任当初は選手に細かく指示する、いわゆる君臨型の指導だったと振り返っています。
その後、チームの成長や選手の成熟に合わせて指導方法を変化させてきました。選手の自主性を重んじるサーバント型の指導も、組織の状態に応じた選択肢の一つです。
つまり、原流の指導法は「選手にすべて任せる」という放任主義ではありません。監督が方向性を示しながら、選手自身が考えて行動できる環境を整えることに特徴があります。
3. エースだけに依存しないチームづくり箱根駅伝は10人の選手がタスキをつなぐ競技ですが、原監督は出場する10人だけでなく、登録メンバー全体の競争力を重視しています。
2026年大会に向けたチームづくりについて、セイコーのインタビューでは、16人の登録選手全員が区間上位を狙えるレベルまで成長することの重要性を説明しています。
この考え方は、主力選手が不調になった場合や、当日に選手変更が発生した場合にも対応できる組織をつくるということです。
2026年の箱根駅伝でも、1区16位という苦しいスタートから、5区の黒田朝日選手が区間新記録の走りで逆転しました。さらに復路でも安定した走りを続け、チーム全体で大会記録を更新しています。
4. 目標を共有し、チームの一体感を高める原監督といえば、「ワクワク大作戦」「やっぱり大作戦」「輝け大作戦」など、印象に残る作戦名でも知られています。
こうしたネーミングは単なる話題づくりではありません。選手、スタッフ、大学関係者、応援する人々が共通の目標をイメージしやすくする効果があります。
また、会社員時代に経験した目標設定や組織運営をスポーツの現場に応用している点も特徴です。個々の能力を伸ばすだけでなく、チームとして何を目指すのかを共有することで、組織全体の力を引き出しています。
【評判を検証】原晋監督が高く評価される理由と指導法への見方
原晋監督の評判を考える際には、箱根駅伝の優勝回数だけでなく、チームを強くした過程や指導者としての変化にも注目する必要があります。
評価される要点は組織づくりと結果の両立原監督の大きな評価要点は、長期間にわたって青山学院大学を箱根駅伝の強豪校として維持してきたことです。
2009年に33年ぶりの本戦出場を果たしたチームは、2015年に初優勝。2017年には箱根駅伝3連覇と大学駅伝3冠、2018年には4連覇を達成しました。
さらに2026年には9度目の総合優勝を成し遂げています。単年度の戦力だけに頼らず、世代交代を乗り越えながら勝てるチームをつくってきたことは、監督としての大きな実績です。
メディアへの発信力も原監督の特徴原監督は、競技の専門的な話を一般の視聴者にも伝わる言葉に置き換えることに長けています。
大会前の目標設定や作戦名、選手への期待を積極的に発信するスタイルは、箱根駅伝そのものへの関心を高める役割も果たしてきました。
スポーツの現場だけでなく、テレビ出演や講演活動などを通して陸上競技の魅力を広く伝えている点も、原氏の特徴です。
一方で、選手主体という言葉だけでは説明できない原監督の指導について理解しておきたいのは、選手主体の指導が常に同じ形で行われているわけではないという点です。
THE ANSWERのインタビューでは、チームの状況や選手の競技に対する姿勢によって、指導者の関わり方を変える必要があるという考えが紹介されています。
選手の自主性を重視することと、監督が厳しい判断を下すことは必ずしも矛盾しません。競技力を高めるためには、選手の意思を尊重しながら、必要な場面では明確な方向性を示すことも求められます。
また、2026年の出雲駅伝11位、全日本大学駅伝4位という結果は、強豪校であってもシーズンを通じて安定した成績を残す難しさを示しています。2026年の箱根駅伝で優勝した事実と、秋の大会で課題が残った事実の両方を見ることが、現在の青学陸上部を理解するうえで大切です。
【講演会・原ちゃん】原晋監督の陸上競技以外の活動も紹介
原晋監督の活動は大学駅伝の指導だけにとどまりません。会社員経験を生かした講演活動や、故郷・広島にゆかりのある食文化を広める取り組みにも関わっています。
原晋監督の講演会は何をテーマにしている?原晋氏には、公式の講演会依頼受付サイトがあります。講演テーマとして掲げているのは、主にリーダーシップ、人材育成、組織づくり、挑戦などです。
代表的なテーマには、次のようなものがあります。
- 箱根駅伝から学ぶ人材育成術
- より良い組織づくりがより良い人材を育てる
- なぜ青学大は駅伝強豪校へと成長したのか
- 改革する思考〜スポーツから学ぶ組織論〜
- サラリーマンからの挑戦
講演活動で特徴的なのは、陸上競技の専門知識だけでなく、一般企業にも応用できる組織運営の考え方を伝えていることです。
監督就任前に会社員として働き、営業職で成果を上げた経験があるため、目標達成やチームマネジメントをビジネスの視点から語れることが強みになっています。
原晋監督の「原ちゃん」とは?町田に開店予定のお好み焼き店2026年11月に話題となったのが、原監督がプロデュースする広島お好み焼き店「原ちゃん」です。
2026年11月4日付のスポーツ報知の報道によると、同店は東京都町田市の町田駅近くに2026年11月20日オープン予定と発表されました。
広島県三原市出身の原監督は、以前から広島お好み焼きへのこだわりを持っており、箱根駅伝への出場や優勝に続く新たな夢として、お好み焼き店のプロデュースを挙げていました。
今回の店舗は、故郷・広島の味と、青山学院大学や原監督にゆかりのある町田への思いを形にした取り組みです。
ここで押さえておきたいのは、原監督は店舗をプロデュースする立場であり、報道では経営には関わらないと説明されている点です。飲食店の経営者として転身するという話ではありません。
また、2026年11月5日時点では開店前のため、実際の営業状況やメニュー、価格などは開店後の店舗情報を確認する必要があります。
陸上競技と飲食店プロデュースに共通するもの一見すると、箱根駅伝の監督と広島お好み焼き店のプロデュースには接点がないように見えます。
しかし、原監督が公式に掲げる講演テーマには、組織づくりや人と人とのつながりがあります。お好み焼き店も、鉄板を囲んで人が集まる場所という意味で、コミュニケーションを大切にする取り組みとして捉えられます。
陸上競技の現場だけでなく、人が集まる場所をつくることにも活動の幅を広げている点は、2026年の原氏を象徴する動きの一つです。
【プロの結論】原晋監督の本当の強みは競技力と組織マネジメントにある
原晋監督のキャリアを振り返ると、単に箱根駅伝で勝ち続けてきた指導者という枠には収まりません。
世羅高校と中京大学で競技力を磨き、中国電力で実業団選手として活動。その後、故障によって競技生活を終え、約10年間の会社員経験を積んでから大学陸上部の監督になりました。
この経歴が示しているのは、スポーツの成果を生み出すためには、個人の能力だけでなく、組織全体を動かす仕組みが必要だということです。
原監督の指導法を理解するための判断基準は、次の3点です。
- 数字に基づく判断:選手の能力や体調を客観的に把握し、無理のない調整を行う。
- 主体性を引き出す環境:選手が自分で考え、チームの目標に向かって行動できるようにする。
- 組織全体の底上げ:主力だけでなく控えの選手も育成し、世代交代に耐えられるチームをつくる。
これらは大学スポーツだけでなく、企業の管理職や学校教育、スポーツ指導者にも応用できる考え方です。
一方、原監督の実績を評価する際には、優勝回数だけでなく、選手の育成や故障予防、チームの継続性にも目を向ける必要があります。2026年の秋季駅伝で見えた課題も、次の箱根駅伝に向けたチームづくりを考える材料になります。
【よくある質問】青学原監督・原晋の経歴と現在に関するFAQ
Q1:青学の原晋監督は現在何歳ですか?
A1:1967年3月8日生まれで、2026年11月現在59歳です。広島県三原市出身です。
Q2:原晋監督はいつ青山学院大学の監督に就任しましたか?
A2:2004年です。就任当初は箱根駅伝の常勝校ではなかった青学大を、2009年の33年ぶりの本戦出場、2015年の初優勝へと導きました。
Q3:原晋監督は現在、大学教授も務めていますか?
A3:はい。2019年4月から青山学院大学の地球社会共生学部・地球社会共生学科の教授を務めています。専門分野は組織マネジメントやリーダーシップなどです。
Q4:原晋監督の出身大学はどこですか?
A4:中京大学です。体育学部体育学科を卒業し、大学3年時には日本インカレ5000メートルで3位に入賞しています。
Q5:原晋監督は中国電力で何をしていましたか?
A5:1989年に中国電力陸上競技部の第1期生として入部しました。1995年に競技を引退した後は会社員となり、営業職などを経験しています。
Q6:2026年の箱根駅伝で青学は優勝しましたか?
A6:はい。第102回大会で10時間37分34秒の大会新記録を樹立し、3年連続9度目の総合優勝を達成しました。同一大学による2度目の3連覇も大会史上初の記録です。
Q7:「原ちゃん」は原晋監督が経営するお店ですか?
A7:原晋監督がプロデュースする広島お好み焼き店です。2026年11月20日に東京都町田市で開店予定と報道されましたが、報道によると原監督自身は経営には関わらないとされています。
青山学院大学の原晋監督は、世羅高校、中京大学、中国電力を経て、2004年に大学陸上競技部の監督に就任しました。選手時代の故障や会社員生活を経験した後、独自のチームマネジメントによって青学大を箱根駅伝の強豪校へと成長させています。
2026年1月には第102回箱根駅伝で3年連続9度目の総合優勝を達成。2019年からは地球社会共生学部の教授も務め、講演活動を通じて人材育成や組織づくりの考え方を発信しています。
さらに11月20日には、町田市で広島お好み焼き店「原ちゃん」の開店が予定されています。競技指導者としての本業を続けながら、新しい分野にも挑戦する姿が印象的です。
2027年1月の第103回箱根駅伝では、青学大が10度目の総合優勝に挑みます。出雲駅伝11位、全日本大学駅伝4位から、どのようにチームを立て直すのか。原晋監督の次の一手と、青山学院大学陸上競技部の戦いに注目が集まります。
主な情報確認資料: 青山学院大学公式発表・研究者情報、原晋氏公式講演会依頼受付サイト、セイコーグループの2026年インタビュー、THE ANSWERの指導論インタビュー、スポーツ報知の2026年11月4日付報道。