最初に、2026年11月5日までに更新されたドラマ視聴率速報をもとに、平均世帯視聴率の上位作品を確認する。以下はドラマ視聴率情報サイト「ドラマン」が公表している2026年10月期のランキングで、関東地区の数値を基準としている。
2026年11月5日更新・平均世帯視聴率・単位は%
| 順位 | ドラマ名 | 平均視聴率 | 主演・放送枠 |
|---|---|---|---|
| 1 | VIVANT2(後期) | 17.0 | 堺雅人・TBS日曜21時 |
| 2 | 豊臣兄弟! | 9.9 | 仲野太賀・NHK日曜20時 |
| 3 | 相棒 season25 | 9.8 | 水谷豊・テレビ朝日水曜21時 |
| 4 | アナログナース | 9.7 | 松下奈緒・テレビ朝日木曜21時 |
| 5 | 俺たちの箱根駅伝 | 8.5 | 大泉洋・日本テレビ土曜21時 |
| 6 | 救命病棟24時 第6シリーズ | 8.3 | 江口洋介・松嶋菜々子 |
| 7 | 南田南弁護士は天才肌 | 7.3 | 芦田愛菜 |
| 8 | LOST10 | 7.3 | 横浜流星 |
| 9 | 波うららかに、めおと日和 2 | 4.8 | 芳根京子 |
| 10 | いろはの恋は時代をかける | 4.7 | 上白石萌音 |
出典:ドラマン「2026年10月期 平均視聴率ランキング」。数値は小数第1位に丸めたもの。
ランキングの特徴は、首位の『VIVANT2』が2位以下を大きく引き離していることだ。17.0%と9.9%の差は7.1ポイント。今期の視聴率を語るうえで、同作の存在は非常に大きい。
ただし、このランキングには注意点がある。『VIVANT』第2シーズンは7月26日に始まった作品であり、『豊臣兄弟!』も1月から続くNHK大河ドラマだ。どちらも10月にスタートした新作ではない。秋の放送期間に数字を記録した作品として、10月期のドラマと一緒に集計されている。
そのため、純粋な10月期の新作ドラマだけを比較する場合は、『相棒 season25』が先頭となり、『アナログナース』『俺たちの箱根駅伝』『救命病棟24時』が続く構図になる。
なお、集計サイトによって対象作品や平均値の算出期間が異なるため、順位に小さな違いが出る場合もある。実際、11月6日更新のテレビズキでは『相棒 season25』9.83%、『アナログナース』9.73%という平均値が掲載されている。大河ドラマなどの年間作品を含めるかどうかも、ランキングを読む際のポイントだ。
【秋ドラマ視聴率速報】VIVANT2・相棒・アナログナースの最新回と推移

平均視聴率だけでは、作品が現在どのような勢いにあるのかは分からない。初回の注目度が高かった作品でも、2話目以降に数字を落とすことがある。一方、序盤は控えめでも、物語が進むにつれて視聴者を増やす作品もある。
11月5日までの最新回を比較すると、上位作品にはそれぞれ異なる動きが見られる。
1.VIVANT第2シーズン:第13話で18.8%、5週連続上昇『VIVANT』第2シーズンは、堺雅人主演の大型サスペンス。2026年10月に入ってからも高い数字を維持し、11月1日放送の第13話では平均世帯視聴率18.8%、個人視聴率12.3%を記録した。
日刊スポーツの11月2日付報道によると、18.8%は第2シーズンの最高タイで、個人視聴率12.3%は同シーズン最高値。前話の18.6%からさらに上昇した。
10月以降の世帯視聴率は次のように推移している。
- 10月4日・第9話:15.4%
- 10月11日・第10話:15.5%
- 10月18日・第11話:16.8%
- 10月25日・第12話:18.6%
- 11月1日・第13話:18.8%
5話を通して見ると、15%台から18%台へと段階的に上昇している。初回の話題性だけに頼らず、物語の進展とともに視聴者を引きつけている点が特徴だ。
特に第13話では、乃木憂助を演じる堺雅人を中心に、薫やジャミーンをめぐる危機が描かれた。シリーズを通して積み上げてきた人物関係や謎が、終盤の視聴動向にも影響している。
なお、18.8%は最新回の数字であり、平均視聴率17.0%とは別の指標だ。最新回だけを見て平均順位と混同しないようにしたい。
2.相棒 season25:初回11.0%から9.1%へ『相棒 season25』は、2026年10月21日にスタートしたテレビ朝日の人気刑事ドラマ。杉下右京役の水谷豊を中心に、特命係が難事件に挑むシリーズの25作目だ。
初回拡大スペシャルは世帯11.0%、個人6.1%。MANTANWEBが報じた初回の数字は、10月期の新作としても目を引く結果だった。
その後の推移は以下の通り。
- 第1話:11.0%(個人6.1%)
- 第2話:9.4%(個人5.2%)
- 第3話:9.1%(個人5.2%)
初回からは1.9ポイント下がったものの、3話目でも世帯9%台を維持している。
注目したいのは、長寿シリーズならではの固定視聴者層だ。2000年6月に土曜ワイド劇場で始まった『相棒』は、前シーズンまでに通算465回に到達。season25では、亀山薫から神戸尊へ右京の相棒がバトンタッチされる展開も予定されている。
単なる新作ドラマとしての評価だけではなく、シリーズを長く見てきた視聴者にとって、登場人物の変化そのものが視聴理由になっている。
3.アナログナース:初回10.1%の好発進、その後も9%台松下奈緒主演の『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』は、医療現場のデジタル化と人間の経験・直感をテーマにした作品だ。
10月22日の初回拡大スペシャルでは世帯10.1%、個人5.6%を記録。オリコンニュースも好発進として報じた。
第2話は世帯9.9%、個人5.6%。第3話は11月5日に放送され、世帯9.2%、個人5.1%となった。
初回からの下落はあるものの、3話目でも世帯9%台を維持している。平均視聴率は集計サイトによって9.7%台から10.0%程度となっており、上位グループに位置する。
本作の特徴は、松下奈緒が演じるフリーランス看護師・那須田灯の存在だ。『ドクターX』シーズン7の第5話に登場した人物を主人公に据え、中園ミホ脚本と『ドクターX』『ザ・トラベルナース』の制作チームが参加している。
既存作品とのつながりを持つ企画であることは、過去の医療ドラマを知る視聴者にとって入りやすい要素となっている。
4.豊臣兄弟!:第42回で世帯10.4%NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、仲野太賀が豊臣秀長を演じ、兄・秀吉との関係を軸に天下統一への道を描く歴史ドラマだ。
11月1日放送の第42回「北野大茶湯」は、世帯10.4%、個人6.1%を記録した。MANTANWEBの11月2日付報道でも、この数字が発表されている。
10月以降の世帯視聴率は、第38回9.5%、第39回9.4%、第40回9.6%、第41回10.5%、第42回10.4%という推移だ。
第41回で10.5%に上昇し、翌週も10%台を維持した。歴史上の出来事を知っている視聴者でも、秀長と秀吉の人物描写や政治的な駆け引きに注目できる構成が、作品の見どころになっている。
ただし、同作は1月から放送されている年間作品だ。10月期の新作と初回視聴率を直接比べるよりも、年間を通じた推移や直近の上昇・下降を確認する方が適切だ。
5.俺たちの箱根駅伝:第4話で8.6%に回復大泉洋主演の『俺たちの箱根駅伝』は、箱根駅伝に挑むランナーだけでなく、テレビ中継を支えるスタッフの奮闘も描く群像劇だ。
10月10日の初回は世帯8.6%、個人5.0%。その後の世帯視聴率は8.9%、8.0%、8.6%と推移した。
第3話で一度8.0%まで下がったものの、第4話で8.6%に回復している。初回を基準にすると大幅な崩れはなく、安定した視聴動向を見せている。
箱根駅伝という国民的スポーツイベントを題材にしている点も特徴だ。競技そのものだけでなく、放送を成立させる制作現場を物語に取り込むことで、駅伝ファン以外にも訴求できる題材になっている。
【作品・キャスト・放送枠を比較】秋ドラマの関係性と注目ポイント
ランキング上位の作品を比較すると、人気を支える要因は一つではない。長期シリーズのブランド力、大型続編の話題性、歴史ドラマの継続性、原作を持つ群像劇など、それぞれ異なる特徴がある。
主要作品の関係を整理すると次のようになる。
| 作品 | 主演・中心人物 | 放送局・枠 | 作品の特徴 |
|---|---|---|---|
| VIVANT2 | 堺雅人・乃木憂助 | TBS・日曜21時 | 大型サスペンスの続編 |
| 豊臣兄弟! | 仲野太賀・豊臣秀長 | NHK・日曜20時 | 秀吉と秀長の歴史ドラマ |
| 相棒 season25 | 水谷豊・杉下右京 | テレビ朝日・水曜21時 | 長寿刑事シリーズ |
| アナログナース | 松下奈緒・那須田灯 | テレビ朝日・木曜21時 | 医療現場とアナログの力 |
| 俺たちの箱根駅伝 | 大泉洋・徳重亮 | 日本テレビ・土曜21時 | 駅伝とテレビ制作の群像劇 |
この5作品を比較すると、視聴者を引きつける仕組みの違いが見えてくる。
『VIVANT2』は続編としての期待感と物語のスケール、『相棒 season25』はシリーズの蓄積とキャラクターの変化が強みだ。『アナログナース』は既存の医療ドラマとのつながりを持ちながら、新しいテーマを提示している。
『豊臣兄弟!』は歴史上の人物を中心に長期間物語を積み上げる作品であり、『俺たちの箱根駅伝』はスポーツと放送の裏側を組み合わせた構成が特徴となっている。
同じ視聴率9%でも、作品の放送期間、ジャンル、シリーズの歴史、放送時間が違えば、その数字が示す意味も変わってくる。
【世帯・個人視聴率の違い】初回視聴率だけで人気を判断できない理由
ドラマの視聴率を調べる際、最も混同されやすいのが世帯視聴率と個人視聴率だ。
ビデオリサーチが公表する視聴データでは、世帯視聴率はテレビ放送をリアルタイムで見ている世帯の割合、個人視聴率はリアルタイムで見ている個人の割合を示す。いずれも関東地区の数値として発表される。
世帯視聴率と個人視聴率は何が違う?世帯視聴率は、どれだけの家庭で番組が見られているかを示す指標だ。長く続く人気シリーズや、家族で見やすい時間帯の番組を比較する際にも参考になる。
一方、個人視聴率は、世帯の中の誰が見ているかを個人単位で捉える。世帯視聴率が高くても、個人視聴率との比率は作品ごとに異なる。
実際の数字を比較すると、次のような違いがある。
- 『VIVANT2』第13話:世帯18.8%・個人12.3%
- 『相棒 season25』第1話:世帯11.0%・個人6.1%
- 『アナログナース』第1話:世帯10.1%・個人5.6%
- 『豊臣兄弟!』第42回:世帯10.4%・個人6.1%
- 『俺たちの箱根駅伝』第1話:世帯8.6%・個人5.0%
この比較からも、世帯と個人の数字が常に同じ比率になるわけではないことが分かる。
ビデオリサーチのデータで確認したい3つの指標ビデオリサーチの2026年秋ドラマ向け公式ページでは、世帯視聴率と個人視聴率に加えて、平均視聴人数や到達人数も掲載されている。
平均視聴人数は、番組の放送時間を通じて平均で何人が見ていたかを推計した数値だ。全国32地区を対象とするデータもあり、関東地区の視聴率とは集計範囲が異なる。
数字を正しく比較するには、次の3点を確認したい。
1. 調査対象地域: 関東地区なのか、全国32地区なのか。
2. 測定単位: 世帯、個人、平均視聴人数のどれなのか。
3. 測定期間: 初回、最新回、放送期間全体の平均なのか。
特に全国の平均視聴人数を関東地区の世帯視聴率と同じランキングに並べるのは適切ではない。数値の大きさだけではなく、何を測った数字なのかを確認する必要がある。
初回視聴率比較で分かる作品のスタートダッシュ初回視聴率は、放送前の期待や宣伝、出演者、シリーズの知名度などが反映されやすい。今回の上位作品を比較すると、スタート時点では『VIVANT2』と『相棒 season25』が特に強い数字を記録している。
一方、『アナログナース』も10.1%で初回から2桁に到達した。『俺たちの箱根駅伝』は8.6%で始まり、2話目に8.9%へ上昇している。
初回だけを見て作品の成功・失敗を判断するのは早い。第2話、第3話で視聴者が残っているか、最新回で数字を戻しているかまで確認することで、作品の本当の勢いが見えてくる。
【TVerお気に入り数ランキング】テレビ視聴率とは違う人気の指標
テレビの視聴率が高い作品と、見逃し配信で人気の作品は必ずしも一致しない。2026年秋ドラマでも、TVerのお気に入り登録数はテレビ視聴率とは異なる作品の強さを示している。
MANTANWEBが紹介した2026年10月24日午前0時時点のTVerお気に入り登録者数ランキングでは、次の作品が上位に入った。
| 順位 | 作品名 | お気に入り登録数 |
|---|---|---|
| 1 | VIVANT | 402.5万 |
| 2 | 波うららかに、めおと日和 | 154.9万 |
| 3 | 相棒 | 114.3万 |
| 4 | 救命病棟24時 | 109.3万 |
| 5 | LOST10 | 93.8万 |
| 6 | ポリティカルパン | 87.1万 |
| 7 | 南田南弁護士は天才肌 | 76.6万 |
| 8 | 俺たちの箱根駅伝 | 75.6万 |
| 9 | いろはの恋は時代をかける | 60.2万 |
| 10 | メリーベリーラブ | 52.3万 |
出典:MANTANWEB、2026年10月24日午前0時時点。登録者数は当該時点のスナップショット。
ここで注目したいのは、『波うららかに、めおと日和 2』が視聴率ランキングでは上位5作品に入っていない一方、TVerのお気に入り登録数では2位に入っていることだ。
これは、テレビ放送をリアルタイムで見る層と、後から配信で視聴する層の行動が異なることを示す一例だ。
また、『VIVANT』は続編を含むシリーズ作品であり、過去作からの認知や登録の蓄積も考慮する必要がある。お気に入り登録数が大きいからといって、そのまま最新話の視聴者数を意味するわけではない。
加えて、TVerにはお気に入り登録数のほか、最新話への「いいね」数もある。こちらはエピソードごとの反応を見る指標であり、登録数とは別物だ。
つまり、2026年最新ドラマ人気ランキングを作るなら、テレビの世帯視聴率、個人視聴率、TVerお気に入り登録数、最新話への反応を分けて考えることが大切になる。
【プロの結論】2026年秋ドラマの本当の勝者は数字の推移で見極める
11月5日までのデータを総合すると、今期の視聴率を象徴する作品は『VIVANT2』だ。平均世帯視聴率17%台に加え、最新回18.8%、個人視聴率12.3%という数字は、他作品と比較しても際立っている。
一方、10月期の新作に限れば、『相棒 season25』と『アナログナース』が9%台後半の平均視聴率で競り合っている。長寿シリーズの安定感と、新しい医療ドラマのスタートダッシュという、異なるタイプの強さが表れている。
視聴率を評価する際には、次の判断基準が役立つ。
視聴率を重視するなら世帯視聴率の平均値と最新回を両方見る。初回の数字が高くても、その後の下落幅が大きければ、継続的な支持を得ているとは限らない。
幅広い視聴者への浸透を知りたいなら個人視聴率も確認する。世帯視聴率だけでは分からない視聴者の広がりを把握する手掛かりになる。
配信での人気を重視するならTVerお気に入り登録数と最新話の反応を確認する。特に放送時間にリアルタイムで視聴できない人が多い作品では、配信指標が参考になる。
作品の評価を知りたいなら視聴率だけでなく、物語の継続性、キャラクターへの支持、シリーズとしての評価も見る。数字が高い作品と、自分にとって面白い作品は必ずしも同じではない。
今後の注目点は、『VIVANT2』が終盤に向けて18%台を維持できるか、『相棒 season25』と『アナログナース』が平均9%台を守れるか、そして『俺たちの箱根駅伝』が安定した数字をさらに伸ばせるかという点だ。
視聴率ランキングは作品の優劣を決める絶対的な評価表ではない。テレビで見られている作品、配信で選ばれている作品、長く支持されている作品。それぞれの違いを読み解くことで、2026年秋ドラマの全体像がより鮮明になる。
【ドラマ視聴率秋】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋ドラマで視聴率1位の作品は?
A1:11月5日更新の平均世帯視聴率ランキングでは、『VIVANT2』が17.0%で1位。11月1日放送の第13話は18.8%を記録している。
Q2:2026年秋ドラマの最新回視聴率が最も高い作品は?
A2:11月5日までの公表値では、『VIVANT2』の18.8%が最高。11月1日放送の第13話の数字である。
Q3:相棒 season25の初回視聴率は?
A3:2026年10月21日放送の初回拡大スペシャルは、世帯11.0%、個人6.1%。第2話は世帯9.4%、第3話は9.1%だった。
Q4:アナログナースの視聴率は好調?
A4:初回は世帯10.1%、個人5.6%。第2話は世帯9.9%、第3話は9.2%で、3話目まで世帯9%台を維持している。
Q5:世帯視聴率と個人視聴率はどちらを重視すべき?
A5:目的によって異なる。家庭単位でのリアルタイム視聴状況を知りたい場合は世帯視聴率、個人単位の視聴状況を知りたい場合は個人視聴率が参考になる。両方を確認するのが望ましい。
Q6:TVerのお気に入り数が多ければ視聴率も高い?
A6:必ずしも一致しない。TVerのお気に入り数は配信での関心を示す指標であり、テレビのリアルタイム視聴率とは測定対象が違う。シリーズ作品では登録数が蓄積される点にも注意したい。
2026年11月5日までの視聴率を振り返ると、『VIVANT2』が平均17%台、最新回18.8%という圧倒的な数字で首位を走っている。
10月期の新作では『相棒 season25』と『アナログナース』が平均9%台後半で競い、『俺たちの箱根駅伝』も8%台を維持。『豊臣兄弟!』も10%前後の安定した数字を残している。
これからのランキングを見る際は、平均世帯視聴率だけでなく、個人視聴率、各話の推移、TVerのお気に入り数も合わせて確認したい。11月以降、終盤に向けて数字を伸ばす作品が現れるかどうかが、秋ドラマ後半戦の大きな見どころとなる。