2026年11月現在、宮城4区は、石巻市・塩竈市・多賀城市・東松島市・富谷市などを対象とする衆議院の小選挙区です。2022年の区割り改定によって旧宮城4区と旧宮城5区の一部が再編され、現在の区域になりました。
2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、自民党の森下千里氏が12万4,250票を獲得して当選。中道改革連合の安住淳氏は7万8,671票で、両者の得票差は4万5,579票でした。森下氏は2026年9月に農林水産大臣政務官に就任しており、現在の宮城4区選出議員でもあります。宮城県選挙管理委員会、衆議院、農林水産省の公表資料をもとに、選挙結果と区割りの変遷を整理します。
【対象地域を完全整理】宮城4区はどこからどこまで?石巻市・塩竈市・多賀城市も対象
宮城4区の区域を確認する際に、まず押さえたいのが、現在の選挙区は旧宮城4区と同じではないという点です。
2022年の区割り改定後、石巻市や東松島市などが新たに加わり、現在は県北東部から仙台湾沿岸にかけて広い区域を構成しています。
宮城県第4区の対象地域一覧宮城県選挙管理委員会が公表している区割りと、2026年の選挙における市町村別の集計を照合すると、対象地域は次のとおりです。
- 石巻市
- 塩竈市
- 多賀城市
- 東松島市
- 富谷市
- 宮城郡: 松島町、七ヶ浜町、利府町
- 黒川郡: 大和町、大郷町、大衡村
- 牡鹿郡: 女川町
つまり、宮城4区は5市と7町村で構成される選挙区です。
特に検索で混同されやすいのが、石巻市と塩竈市・多賀城市の関係です。
石巻市は以前、旧宮城5区に属していました。一方、塩竈市と多賀城市は旧宮城4区の地域でした。現在は両者とも宮城4区に含まれています。
地域ごとに異なる宮城4区の特徴宮城4区の特徴は、都市部、沿岸部、農村部が一つの選挙区に含まれていることです。
石巻市や女川町などの沿岸地域では、漁業、水産加工業、震災からの復興、防災・減災などが地域政策を考えるうえで重要なテーマになります。
一方、塩竈市、多賀城市、富谷市、利府町などでは、交通アクセス、住宅、子育て、地域経済、都市基盤なども身近な政策課題です。
同じ選挙区であっても、自治体ごとに人口構成や産業、行政課題は異なります。候補者には、特定の市町だけでなく、広域にわたる地域の要望を国政に反映させる役割が大切です。
【2026年衆院選の確定結果】森下千里が12万4,250票で当選!安住淳との差は?
2026年2月8日に実施された第51回衆議院議員総選挙の宮城4区では、自由民主党の森下千里氏が当選しました。
注目されたのは、これまで宮城4区で当選を重ねてきた安住淳氏との対決です。
宮城県選挙管理委員会の確定結果をもとにすると、森下氏は安住氏を大きく上回る得票を獲得しています。
2026年2月8日の候補者別得票数- 森下千里氏(自由民主党):124,250票
- 安住淳氏(中道改革連合):78,671票
- 佐野誠氏(参政党):14,494票
有効投票数は217,415票でした。
森下氏と安住氏の得票差を計算すると、次のようになります。
124,250票 − 78,671票 = 45,579票
森下氏は安住氏に4万5,579票の差をつけて勝利しました。
得票率でも森下氏が57.15%、安住氏が36.18%となり、約20.96ポイントの差がついています。
安住淳氏はなぜ注目されたのか安住氏は、宮城県を地盤として長年衆議院議員を務めてきた政治家です。2024年の第50回衆院選では、宮城4区で102,229票を獲得して当選していました。
2026年の選挙では、11回目の当選を目指して森下氏と争いましたが、結果は落選となりました。
地元の東日本放送は、2026年の選挙で森下氏が安住氏を破ったことに加え、宮城県内の全5小選挙区で自民党が議席を獲得したことを報道しています。これは1996年の小選挙区制導入以降、初めての出来事でした。
今回の結果は、単に知名度の高い候補者同士の競争というだけではありません。政党の勢力関係や国政全体の情勢も含め、宮城県の選挙構造が変化したことを示す結果となりました。
【候補者・得票数・得票率を比較】森下千里・安住淳・佐野誠の関係
2026年の宮城4区は、定数1に対して3人が立候補しました。
それぞれ所属政党や政治経験が異なり、選挙結果にも明確な差が表れています。
宮城4区の候補者関係・選挙結果一覧出典:宮城県選挙管理委員会の確定得票数。得票率は有効投票数217,415票を分母として算出した数値です。
森下千里氏:新しい宮城4区の当選者森下氏は1981年9月1日生まれ。芸能活動などを経て政治の世界に入り、2024年の第50回衆院選で初当選しました。
2026年の選挙では、比例代表ではなく宮城4区の小選挙区で勝利し、当選2回となりました。
安住淳氏:旧来の選挙区政治を代表する存在安住氏は、宮城県の選挙で長く実績を積み重ねてきた政治家です。
2024年には新しい区割りの宮城4区で勝利しましたが、2026年には森下氏に敗れました。
この2回の選挙を比較すると、現在の宮城4区において、有権者の選択が変化したことが分かります。
佐野誠氏:参政党から立候補佐野氏は2026年の宮城4区に参政党から立候補した新人候補です。
得票数は14,494票、得票率は6.67%でした。森下氏と安住氏の二者だけでなく、第三の選択肢にも一定の票が集まった点は、選挙結果を読み解くうえで見逃せません。
【旧宮城4区・旧宮城5区と比較】なぜ区割りが変更されたのか?
宮城4区の区域が変わった背景には、2022年の衆議院小選挙区の区割り改定があります。
これは宮城県だけの変更ではありません。全国的な人口の偏りを踏まえ、一票の格差を是正する目的で実施された制度改正です。
区割り変更の理由は一票の格差の是正宮城県の公式資料によると、2020年の国勢調査による人口を基礎として、衆議院議員選挙区画定審議会が区割り変更を勧告しました。
これを受けて公職選挙法が改正され、宮城県の衆議院小選挙区の定数は6から5へ減少しました。
今回の改定では全国25都道府県の140選挙区が変更されています。
新しい区割りは2022年12月28日以降、最初に期日が公示される衆議院議員総選挙から適用されました。宮城県では2024年10月の第50回衆院選が、現在の区割りによる最初の総選挙となりました。
旧宮城4区と旧宮城5区の違い変更の要点は、旧宮城4区の地域に、旧宮城5区の一部地域が加わったことです。
旧宮城4区には、塩竈市、多賀城市、富谷市、七ヶ浜町、利府町などが含まれていました。
一方、旧宮城5区には、石巻市、東松島市、松島町、女川町などが含まれていました。
改定後は、これらの地域が新しい宮城4区として再編されています。
ただし、旧宮城5区全体が新4区に移ったわけではありません。旧5区の残りの地域や旧6区なども再編され、現在の宮城5区が構成されています。
区割り変更で何が変わったのか大きな違いは、選挙区の地理的な範囲だけではありません。
従来の宮城4区では、仙台都市圏に近い地域の有権者が中心でした。現在は石巻市や東松島市、女川町なども含まれるため、沿岸地域の政策課題も選挙区全体の争点に関わります。
その結果、候補者に求められる地域対応の範囲も広がりました。
旧4区と旧5区の境界をそのまま現在の宮城4区に当てはめると、自治体の所属を誤認する原因になります。2026年の選挙区を確認するときは、必ず2022年改定後の区割りを基準にする必要があります。
【森下千里の現在と宮城4区の歴代当選者】2026年11月の最新状況
2026年11月現在、宮城4区選出の衆議院議員は森下千里氏です。
ただし、森下氏が現在の宮城4区で初めて選挙区当選したのは2026年です。2024年の選挙では比例代表で当選していました。
森下千里氏の現在の役職森下氏は2026年9月、農林水産大臣政務官に就任しました。
農林水産省の公式プロフィールには、2025年10月から2026年9月まで環境大臣政務官を務め、2026年9月から農林水産大臣政務官に就任した経歴が掲載されています。
衆議院の議員プロフィールでも、宮城県第4区選出、自由民主党・無所属の会所属、農林水産大臣政務官、当選2回と記載されています。
このため、2026年11月時点で森下氏を紹介する場合、単に「元タレント」「元環境大臣政務官」とするのは不正確です。
現在の肩書は、衆議院議員・農林水産大臣政務官です。
宮城4区の歴代当選者歴代当選者を確認する際には、区割りの変更時期を区別することが大切です。
現在の区域になったのは2024年の総選挙からです。そのため、現行区割りでの当選者は次の2人です。
- 2024年・第50回:安住淳氏
- 2026年・第51回:森下千里氏
それ以前の宮城4区では、異なる区域を対象として選挙が行われていました。
旧区割りでの主な当選者には、次のような人物がいます。
- 2005年:伊藤信太郎氏
- 2009年:石山敬貴氏
- 2012年:伊藤信太郎氏
- 2014年:伊藤信太郎氏
- 2017年:伊藤信太郎氏
- 2021年:伊藤信太郎氏
このように、宮城4区は時期によって当選者の顔ぶれが変化してきました。
歴代当選者の得票数を単純に並べて人気の変化を判断するのは適切ではありません。選挙区の人口や自治体の構成そのものが変更されているためです。
特に2021年以前と2024年以降では、同じ「宮城4区」という名称でも投票する有権者の範囲が異なります。
【宮城4区の投票率と得票率】2026年の選挙で何が起きた?
2026年の宮城4区では、森下氏の勝利だけでなく、投票率の変化も注目されました。
宮城県選挙管理委員会の確定投票者数速報によると、宮城4区の数字は次のとおりです。
- 選挙当日の有権者数:378,328人
- 投票者数:220,589人
- 投票率:58.31%
- 有効投票数:217,415票
前回の2024年衆院選における宮城4区の投票率は52.37%でした。2026年はそこから5.94ポイント上昇しています。
投票率の上昇は何を意味するのか投票率の上昇は、選挙への参加が前回より広がったことを示しています。
また、森下氏が57.15%を獲得したことから、今回の選挙では当選者と次点候補の間に明確な差が生じました。
地元放送局は、宮城県内の全5小選挙区を自民党が獲得した背景として、高市政権への支持が追い風になったと報じています。
ただし、選挙区ごとの有権者がどの政策や候補者の要素を重視して投票したかは、得票数だけでは特定できません。
宮城4区の結果を分析するときは、政党への支持、候補者個人への評価、地域課題、国政の情勢を分けて考える必要があります。
【プロの結論】宮城4区の選挙結果を正しく読む3つのポイント宮城4区の選挙情報を調べる際は、次の3点を押さえると誤解を避けられます。
1. 選挙区の名称だけで過去と比較しない
2022年の改定によって対象地域が変わりました。2021年以前の得票数と2024年以降の得票数を比較するときは、区割りの違いを考慮する必要があります。
2. 当選者と政務官などの役職を区別する
選挙で当選したことと、内閣で特定の役職に就いたことは別の情報です。森下氏の場合、2026年2月の選挙結果と同年9月の農林水産大臣政務官就任を分けて把握すると、現在の状況が正確に分かります。
3. 得票数・得票率・投票率を混同しない
得票数は候補者が獲得した票の数、得票率は有効投票数に対する割合、投票率は有権者のうち実際に投票した人の割合です。それぞれ異なる指標であり、選挙結果を分析するには3つを併せて確認する必要があります。
【宮城4区】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:宮城4区に石巻市は含まれますか?
A1:はい。石巻市は現在の宮城4区に含まれます。以前は旧宮城5区に属していましたが、2022年の区割り改定によって新しい宮城4区に編入されました。
Q2:塩竈市と多賀城市は何区ですか?
A2:どちらも衆議院小選挙区の宮城4区です。旧宮城4区から引き継がれた地域に当たります。
Q3:2026年現在の宮城4区選出議員は誰ですか?
A3:自由民主党の森下千里氏です。2026年2月8日の第51回衆院選で124,250票を獲得して当選しました。同年9月から農林水産大臣政務官を務めています。
Q4:2026年の宮城4区で安住淳氏は何票獲得しましたか?
A4:78,671票です。森下千里氏の124,250票との差は45,579票でした。安住氏は落選しています。
Q5:宮城4区の2026年の投票率は何%ですか?
A5:58.31%です。2024年の52.37%と比較すると5.94ポイント上昇しました。
Q6:宮城4区の区割りが変更されたのはなぜですか?
A6:2020年国勢調査の人口を基礎とした一票の格差是正が理由です。宮城県では小選挙区の定数が6から5に減り、旧宮城4区と旧宮城5区などの区域が再編されました。
宮城4区は、石巻市、塩竈市、多賀城市、東松島市、富谷市に加え、宮城郡・黒川郡・牡鹿郡の町村を含む衆議院小選挙区です。
2022年の区割り改定によって旧宮城4区と旧宮城5区の一部が再編され、2024年の衆院選から現在の区域が適用されています。
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、森下千里氏が124,250票を獲得して当選。安住淳氏との差は45,579票でした。
そして2026年11月現在、森下氏は農林水産大臣政務官として活動しています。
宮城4区を理解するうえで重要なのは、現在の区割り、2026年の選挙結果、議員の最新役職をそれぞれ区別して確認することです。
今後の衆院選や地域政治の動向を追う際も、旧区割りの情報と最新の選挙データを混同しないことが、宮城4区の政治を正しく理解するための基本になります。