マインドユアビスケッツ(Mind Your Biscuits)は、アメリカのダート競馬で実績を残し、2017年・2018年のドバイゴールデンシャヒーンを連覇した名競走馬である。2016年のマリブステークス優勝をはじめ、現役時代に25戦8勝を記録。引退後は日本の社台スタリオンステーションで種牡馬となり、デルマソトガケやホウオウビスケッツなどの活躍馬を送り出した。
2026年11月現在、特に注目されているのが、同年6月9日の死去と、JBISサーチや社台スタリオンステーションの情報に残る2026年度の種付料200万円という記載の関係だ。実際には、6月9日に北海道安平町の社台スタリオンステーションで死亡したことが翌10日に報じられている。種付料の掲載と現在の繋養状況は、分けて理解する必要がある。
【2026年最新】マインドユアビスケッツの現在は?6月9日の死去と種付料200万円の真相
最初に押さえておきたいのは、マインドユアビスケッツが2026年6月9日に亡くなっているという事実だ。
2026年6月10日付の競馬報道では、北海道安平町にある社台スタリオンステーションで、前日に死亡したことが伝えられた。13歳だった。
アメリカのニューヨーク州サラブレッド生産者協会(New York Thoroughbred Breeders)も6月10日付で訃報を掲載している。同協会の記事では、6月9日に日本で心臓に関係する問題により亡くなったと説明されている。
一方、netkeibaの2026年6月10日の報道によれば、当日の午後に種付けを行った後、体調を崩して死亡したという。つまり、種牡馬として活動していた最中に突然の別れを迎えたことになる。
2026年度の種付料200万円は何を意味するのか検索結果で混乱を招きやすいのが、JBISサーチと社台スタリオンステーションの公式プロフィールに掲載されている種付料だ。
社台スタリオンステーションの掲載情報では、2026年度の種付料は200万円。支払い条件は受胎確認後で、フリーリターン特約が付いている。
JBISサーチにも同じ金額と繋養先が掲載されている。しかし、これらは2026年度の種付料に関する登録情報であり、2026年6月9日の死亡後も種付けを受け付けているという意味ではない。
死亡した日までに交配された繁殖牝馬から、翌年以降に産駒が誕生する可能性はある。そのため、死亡と種牡馬成績の更新には時間差が生じることも考えられる。
2026年11月時点での整理は次のとおりだ。
- 生年月日:2013年3月15日
- 死亡日:2026年6月9日
- 死亡時の年齢:13歳
- 死亡場所:北海道安平町・社台スタリオンステーション
- 種牡馬入り:2019年
- 2026年度公表種付料:200万円
種付料200万円という数字は、彼が日本の生産界でどのように評価されていたかを知る資料として意味がある。一方、死亡後の現在の供用状況を判断する材料にはならない。
【競走成績】マインドユアビスケッツの生涯25戦8勝と活躍の経緯
マインドユアビスケッツの競走成績は、海外通算25戦8勝、2着10回、3着3回、着外4回。獲得賞金は427万9566ドルに達した。
この数字で注目したいのは、単純な勝利数だけではない。25戦中10回が2着であり、世界の強豪が集まるG1競走でも繰り返し上位に入った。勝ち切る能力と、トップクラスで安定して戦える競争力を兼ね備えていた馬だった。
競走生活の主要な転換点ニューヨーク州産馬としてアメリカで生産された同馬は、2歳時には勝利を挙げられなかった。しかし、3歳になると才能が開花する。
| 時期 | 出来事・競走成績 | 主な意味 |
|---|---|---|
| 2013年3月15日 | アメリカで誕生 | 父Posse、母Jazzmane |
| 2015年 | 2歳時に4戦 | 未勝利ながら経験を積む |
| 2016年 | アムステルダムS、マリブS優勝 | G1馬として評価を確立 |
| 2017年 | ドバイゴールデンシャヒーン優勝 | 海外G1制覇、ベルモントスプリントも優勝 |
| 2018年 | ドバイゴールデンシャヒーン連覇 | メトロポリタンH、ホイットニーSでも2着 |
| 2019年 | 日本で種牡馬入り | 社台スタリオンステーションで供用開始 |
| 2022~2025年 | 産駒が国内外の重賞で活躍 | デルマソトガケ、ホウオウビスケッツ、マピュースなど |
| 2026年6月9日 | 13歳で死亡 | 日本での種牡馬生活に幕 |
3歳となった2016年、マインドユアビスケッツは本格的な飛躍を遂げる。
サラトガ競馬場のアムステルダムステークス(G2)を制し、重賞初勝利を達成。その後、ブリーダーズカップ・スプリント(G1)で2着に入ると、12月26日のマリブステークス(G1)を勝利した。
マリブステークスはサンタアニタパーク競馬場で行われるダート7ハロンの競走だ。マインドユアビスケッツはジョエル・ロザリオ騎手を背に、9頭立てのレースを勝ち切った。
この勝利によって、同馬はアメリカの3歳ダート短距離路線を代表する存在として評価されるようになった。
2017年はドバイゴールデンシャヒーンを制覇2017年3月25日、メイダン競馬場で開催されたドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走。ダート1200メートルの国際競走で、14頭が集まるなか、ジョエル・ロザリオ騎手とのコンビで優勝した。
この勝利は、アメリカ国内で培った短距離ダートの能力を国際舞台でも証明したものだった。
その後もベルモントスプリントチャンピオンシップステークス(G2)を制覇。ブリーダーズカップ・スプリントでは3着に入るなど、世界の一流短距離馬と互角に戦い続けた。
2018年は史上でも印象的なドバイゴールデンシャヒーン連覇2018年3月31日、マインドユアビスケッツは再びドバイゴールデンシャヒーンに挑戦した。
この年は3番人気での出走。レースでは後方から追い込む展開となり、直線で前を行く馬との差を詰めていった。ゴール直前で先頭を捉え、最後の一完歩で勝利を決めた。
ニューヨーク州サラブレッド生産者協会の記事によると、勝利はわずかハナ差。残り1完歩というところで逆転した劇的な内容だった。
この勝利で2017年に続く連覇を達成。国際的なダート短距離馬として、その名を強く印象づけた。
2018年はその後、メトロポリタンハンデキャップ(G1)とホイットニーステークス(G1)で2着、ルーカスクラシック(G3)で優勝している。距離を延ばしても結果を残した点は、同馬の競走能力を考えるうえで見逃せない。
最後のレースは2018年11月3日のブリーダーズカップ・クラシック。ダート2000メートルに挑戦したものの11着に終わり、これが現役最後の出走となった。
【血統を解説】父Posse・母JazzmaneとRahyの関係
マインドユアビスケッツの血統は、アメリカのダート競馬を語るうえで重要な系統を組み合わせた構成になっている。
父はPosse、母はJazzmane、母父はToccet。血統表を確認すると、父の母Raskaを通じてRahyの血を受け継いでいることが分かる。
父PosseはDeputy Minister系の種牡馬父Posseは2000年生まれのアメリカ産馬。父がSilver Deputy、母がRaskaという血統である。
Silver DeputyはDeputy Ministerの産駒であり、PosseはDeputy Minister系に属する。さらに母Raskaの父はRahyだ。
したがって、マインドユアビスケッツの血統におけるRahyは、父Posseの母系を通じて入っている。Rahyが直接の父というわけではない。
母Jazzmaneと母父Toccet母Jazzmaneは2006年生まれで、父はToccet、母はAlljazz。母父Toccetの父はAwesome Againである。
母系にはStop the MusicやMaster Derbyなどの名前も見られる。父系と母系の双方にアメリカの競走血統が組み込まれている点が特徴だ。
JBISサーチとnetkeibaの血統情報を整理すると、次のようになる。
- 父:Posse
- 父父:Silver Deputy
- 父母:Raska
- 父母の父:Rahy
- 母:Jazzmane
- 母父:Toccet
- 母母:Alljazz
netkeibaの血統データでは、5代血統表内にDeputy Ministerの3×4、Hail to Reasonの5×4、Blushing Groomの4×5というクロスが確認できる。
特にDeputy Ministerのクロスは、父系の特徴を理解するうえで興味深い部分だ。
ただし、血統のクロスだけで競走能力や産駒の適性が決まるわけではない。実際の産駒成績を見ると、父自身の得意分野だった短距離ダートだけでなく、芝の中距離や国内外の大舞台でも活躍馬が出ている。
【種牡馬としての実績】デルマソトガケやホウオウビスケッツを輩出
マインドユアビスケッツの評価を、競走馬時代だけで終わらせることはできない。2019年から社台スタリオンステーションで種牡馬として供用され、日本の競馬界にも大きな足跡を残した。
産駒の特徴を理解するうえで重要なのは、父自身がアメリカのダート短距離を中心に活躍した一方、産駒はさまざまな舞台で実績を挙げていることだ。
代表産駒① デルマソトガケ最も国際的な実績を持つ代表産駒の一頭がデルマソトガケである。
2020年生まれの牡馬で、2022年の全日本2歳優駿を制覇。2023年にはUAEダービーにも優勝した。
加えて、2023年のブリーダーズカップ・クラシックでは2着に好走。ケンタッキーダービーでも6着に入っている。
父がドバイゴールデンシャヒーンで連覇したのに対し、息子も海外の大舞台で結果を残した。親子でアメリカ・中東の競馬に足跡を残したことは、マインドユアビスケッツの種牡馬実績を象徴する出来事だ。
代表産駒② ホウオウビスケッツホウオウビスケッツも重要な代表産駒だ。2020年生まれの牡馬で、2024年の函館記念(G3)を制した。
マインドユアビスケッツの産駒はダートでの活躍が目立つ一方、ホウオウビスケッツは芝の重賞でも実績を残している。
父の競走成績だけから産駒の適性を一律に判断できないことを示す一例といえる。
代表産駒③ マピュース2022年生まれの牝馬マピュースは、2025年の中京記念(G3)を制覇した。
芝の重賞を勝ったことで、マインドユアビスケッツの種牡馬としての可能性をさらに広げた産駒の一頭となった。
ほかにも多彩な産駒が活躍代表的な産駒には、次のような競走馬がいる。
- デルマソトガケ:全日本2歳優駿、UAEダービー優勝。ブリーダーズカップ・クラシック2着。
- ホウオウビスケッツ:2024年函館記念優勝。
- マピュース:2025年中京記念優勝。
- マルカラピッド:2022年エーデルワイス賞優勝。
- メイクザビート:ダートを中心に条件戦で実績を残した産駒。
- アッチャゴーラ:ダート競走を中心に活躍。
2026年6月10日のnetkeiba報道では、死亡前週までにJRAで産駒が通算138勝を挙げ、JRA重賞勝利は2勝と伝えられた。
また、2024年生まれの産駒は血統登録138頭と報じられている。父の死後も、すでに誕生している産駒や、死亡前の交配から誕生する産駒によって、その血統は競馬界に残っていく。
【データ検証】JBISサーチとnetkeibaで競走成績が違う理由
マインドユアビスケッツを検索する際、注意したいのが競走成績の表示方法だ。
JBISサーチやJRA-VAN Worldでは、海外通算25戦8勝という成績が掲載されている。一方、netkeibaの一部プロフィール・競走成績ページでは13戦4勝と表示される。
この数字だけを見ると、どちらかが誤っているように感じるかもしれない。しかし、海外競走の収録範囲やデータベース上の掲載対象が異なるため、表示される成績に差が生じている。
生涯成績を調べる場合は、JBISサーチやJRA-VAN World、ニューヨーク州サラブレッド生産者協会の記事など、海外競走を含む全記録を確認することが大切だ。
死亡日と種付料の情報も区別するもう一つの混同ポイントが、2026年の種付料200万円と6月9日の死亡情報だ。
社台スタリオンステーションの公式プロフィールには2026年度の種付料が表示され、JBISサーチにも同様の情報が残っている。しかし、2026年6月10日付のnetkeiba報道と同日付のニューヨーク州サラブレッド生産者協会の記事は、6月9日の死亡を伝えている。
つまり、料金情報は年度の供用条件を示すデータとして読み、死亡後の現在の供用状況と混同しないことが重要だ。
競走馬の情報を調べる際には、次のように使い分けると分かりやすい。
- JBISサーチ:血統、プロフィール、海外通算成績、種牡馬情報を確認する。
- netkeiba:国内産駒の競走成績、産駒一覧、年度別の種牡馬成績を調べる。
- JRA-VAN World:海外競走を含む通算成績や血統図を確認する。
- 社台スタリオンステーション:種牡馬としてのプロフィールや年度別種付料を確認する。
- ニューヨーク州サラブレッド生産者協会:アメリカでの競走歴、関係者の証言、死亡に関する報道を確認する。
複数の情報源を照らし合わせることで、現役時代の成績、種牡馬としての実績、そして2026年の最新状況を正確に把握できる。
マインドユアビスケッツに関するよくある質問(FAQ)
Q1:マインドユアビスケッツはいつ死亡した?
2026年6月9日。北海道安平町の社台スタリオンステーションで13歳で死亡した。翌10日にnetkeibaなどが報じ、ニューヨーク州サラブレッド生産者協会も訃報を掲載した。
Q2:マインドユアビスケッツの競走成績は?
海外通算25戦8勝、2着10回、3着3回。獲得賞金は427万9566ドル。マリブステークス1勝、ドバイゴールデンシャヒーン2勝を含むG1・3勝を記録した。
Q3:ドバイゴールデンシャヒーンは何連覇した?
2017年と2018年に優勝し、2連覇を達成した。特に2018年は最後方から追い込み、ハナ差で勝利する劇的な内容だった。
Q4:マインドユアビスケッツの父と母は?
父はPosse、母はJazzmane、母父はToccet。父Posseの母Raskaの父がRahyであり、血統表にはRahyの血も入っている。
Q5:代表産駒にはどんな馬がいる?
デルマソトガケ、ホウオウビスケッツ、マピュースなど。海外G1級の舞台で活躍したデルマソトガケをはじめ、芝・ダートの双方で重賞勝ち馬を輩出している。
Q6:2026年度の種付料はいくらだった?
受胎確認後200万円で、フリーリターン特約付き。これは2026年度の公表条件であり、6月9日の死亡後に新たな種付けを受け付けているという意味ではない。
Q7:現在も社台スタリオンステーションで繋養されている?
2026年6月9日に死亡しているため、現在は繋養されていない。公式プロフィールやJBISサーチに残る繋養先の表示は、死亡報道と照らして読む必要がある。
マインドユアビスケッツは、アメリカのダート競馬で実績を残し、2016年のマリブステークス優勝、2017年・2018年のドバイゴールデンシャヒーン連覇という輝かしい経歴を持つ競走馬だった。
生涯成績は25戦8勝。ブリーダーズカップ・スプリントやメトロポリタンハンデキャップなどでも上位に入り、世界の一流馬と渡り合った。
種牡馬としても、デルマソトガケの海外G1級の活躍、ホウオウビスケッツの函館記念制覇、マピュースの中京記念優勝など、幅広い実績を残した。父自身の得意分野だったダート短距離にとどまらず、芝の重賞でも産駒が結果を出した点は、種牡馬としての大きな特徴である。
2026年6月9日の死去によって、現役の種牡馬としての活動は終わった。JBISサーチや社台スタリオンステーションに掲載される2026年度の種付料200万円は、年度の料金記録として理解する必要がある。
今後注目したいのは、すでにデビューしている産駒のさらなる活躍と、死亡前の交配から誕生する次世代の競走馬だ。マインドユアビスケッツの評価は、競走馬としての海外G1連覇だけでなく、日本の競馬界に残した血統的な功績によって、これからも語り継がれていく。
【プロの結論】 マインドユアビスケッツを評価する際の要点は、海外通算25戦8勝という競走実績、PosseとJazzmaneから受け継いだ血統、そして産駒の芝・ダート双方での重賞実績を一体として捉えることだ。2026年の死去は大きな損失だが、デルマソトガケをはじめとする産駒の活躍が、その価値を次の世代へつないでいる。
主な事実確認資料
- JBISサーチ:競走成績・血統・2026年度種付料
- 社台スタリオンステーション:公式プロフィール・種付料
- netkeiba:競走馬データ・産駒成績・2026年6月10日付訃報
- JRA-VAN World:海外通算成績・血統図
- New York Thoroughbred Breeders:2026年6月10日付訃報・競走経歴