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【MLB・NBAの最優秀選手賞】歴代受賞者と大谷翔平の記録

百瀬 栞菜 百瀬 栞菜 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
目次

MVPの歴史を知るうえで欠かせないのが、MLBとNBAだ。両リーグは長い表彰の歴史を持ち、世界的なスター選手が受賞者として名を連ねている。

MLB最優秀選手賞は1931年に始まった

MAJOR LEAGUE BASEBALL

MLBの現在につながる最優秀選手賞は、1931年にBBWAAによる表彰として始まった。アメリカン・リーグとナショナル・リーグで、それぞれ年間MVPが選出される。

初年度の受賞者は以下の2人だ。

- アメリカン・リーグ:レフティ・グローブ
- ナショナル・リーグ:フランキー・フリッシュ

歴代受賞者には、ジョー・ディマジオ、テッド・ウィリアムズ、ミッキー・マントル、ロジャー・マリス、バリー・ボンズなど、野球史を代表する選手が並ぶ。

特にバリー・ボンズは、通算7回のMVP受賞という歴代最多記録を保持している。

大谷翔平の満票受賞はなぜ特別なのか

日本の野球ファンにとって、MLBのMVPを語る際に欠かせない存在が大谷翔平だ。

大谷は2021年と2023年にアメリカン・リーグ、2024年と2025年にナショナル・リーグのMVPを獲得している。

さらに注目すべきなのは、4回すべてが満票受賞だったことだ。

BBWAAの2025年11月13日の発表によると、大谷は2025年のナショナル・リーグMVPでも30人全員から1位票を獲得し、420ポイントで受賞した。

同年は投手としても復帰し、打者としては自己最多となる55本塁打、146得点、OPS1.014を記録。投打の両面で圧倒的な存在感を示した。

この記録には、いくつかの歴史的な意味がある。

1. MVP通算4回は、バリー・ボンズに次ぐ歴代2人目の記録。
2. アメリカン・リーグとナショナル・リーグの両方で2回ずつ受賞した唯一の選手。
3. 満票受賞を複数回達成した唯一の選手。
4. 3年連続でMVPを獲得した選手としては、バリー・ボンズに続く史上2人目。

なお、2025年のアメリカン・リーグMVPはヤンキースのアーロン・ジャッジだった。大谷とジャッジが異なるリーグでそれぞれMVPに選ばれたことも、MLBの表彰を振り返るうえで重要な出来事である。

NBA最優秀選手賞の歴代受賞者

NATIONAL BASKETBALL ASSOCIATION

NBAのMVP表彰は1955-56シーズンに始まった。

初代受賞者はセントルイス・ホークスのボブ・ペティット。初年度から得点とリバウンドの両方でリーグをけん引した選手だった。

その後、NBAの歴代MVPには以下のような選手が名を連ねている。

- ビル・ラッセル:ボストン・セルティックスの黄金期を象徴する選手。
- ウィルト・チェンバレン:圧倒的な得点力とリバウンド能力で知られる。
- カリーム・アブドゥル・ジャバー:MVP通算6回の歴代最多受賞者。
- マイケル・ジョーダン:シカゴ・ブルズの黄金期を支え、5回受賞。
- レブロン・ジェームズ:長期間にわたるトップレベルの活躍で4回受賞。
- ニコラ・ヨキッチ:得点、パス、リバウンドを高水準で両立するセンター。

NBA公式の歴代受賞者一覧には、これらの選手に加えて、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、シャキール・オニールなども記録されている。

2025-26シーズンのMVPはシェイ・ギルジャス・アレクサンダー

2026年5月17日、NBAは2025-26シーズンのMVPとして、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを発表した。

同選手は2年連続の受賞となり、NBA史上14人目の連続シーズンMVP受賞者となった。

特筆すべきシーズン成績は次の通り。

- 平均得点:31.1点
- フィールドゴール成功率:55.3%
- チーム成績:64勝18敗
- プラスマイナス:+788

加えて、平均30得点以上とフィールドゴール成功率55%以上を同時に記録した史上初のガードとなった。

この受賞は、MVPが単なる得点王争いではないことを示している。個人の高い効率とチームの勝利、試合全体への影響力が重なった結果といえる。

【2025年NPB最優秀選手賞】佐藤輝明とモイネロの受賞理由・投票結果

最優秀選手賞

2025年度のNPB最優秀選手賞は、11月26日に開催された「NPB AWARDS 2025」で発表された。

セ・リーグでは阪神タイガースの佐藤輝明、パ・リーグでは福岡ソフトバンクホークスのL・モイネロが、それぞれ初めてMVPを受賞した。

セ・リーグMVPは佐藤輝明

佐藤輝明の2025年シーズンは、打撃面で非常にインパクトの大きいものだった。

NPB公式の個人成績によると、139試合に出場し、次の成績を記録している。

項目 2025年成績
試合数 139
打率 .277
安打 149
本塁打 40
打点 102
得点 83
出塁率 .345
長打率 .579

特に注目されるのが、40本塁打と102打点でセ・リーグの2部門トップに立ったことだ。

長打力だけでなく、得点を生み出す能力でもリーグを代表する打者となった。

佐藤輝明のMVP投票結果

NPB公式が公開した投票結果は以下の通りだ。

選手 1位票 2位票 3位票 総得点
佐藤輝明 244 28 4 1,308
石井大智 21 87 48 414
村上頌樹 5 99 84 406

セ・リーグ・有効投票277票。NPB公式発表より。

佐藤は277票中244票で1位に選ばれた。これは約88.1%に相当する。

また、2位の石井大智に894ポイント差をつけており、投票結果からも支持の厚さが分かる。

今回の受賞理由を整理すると、次の3点が大きい。

- 本塁打40本というリーグトップの長打力。
- 102打点でリーグ最多の得点創出能力。
- 139試合に出場し、シーズンを通して主軸として活躍した継続性。

特に、ホームランと打点の両方でリーグトップに立ったことは、打者としての総合的な価値を示す実績だった。

パ・リーグMVPはL・モイネロ

パ・リーグでは、福岡ソフトバンクホークスのL・モイネロが初受賞した。

モイネロは投手として2025年シーズンに防御率1.46、14勝、勝率.800を記録。特に防御率はリーグトップだった。

投票結果は次の通り。

選手 1位票 2位票 3位票 総得点
L・モイネロ 177 28 14 983
F・レイエス 20 41 34 257
牧原大成 6 34 31 163

パ・リーグ・有効投票229票。NPB公式発表より。

177人が1位に投票しており、モイネロも高い支持を集めた。

佐藤輝明が打撃部門の圧倒的な数字で評価されたのに対し、モイネロは投手としての安定性とリーグトップの防御率が評価された形だ。

同じMVPでも、野手と投手では評価に使われる数字が大きく異なる。その違いが2025年の両リーグの結果にも表れている。

セ・パ交流戦の最優秀選手賞は柳町達

シーズンMVPとは別に、2025年の日本生命セ・パ交流戦では、福岡ソフトバンクホークスの柳町達が日本生命最優秀選手賞を受賞した。

柳町の交流戦成績は以下の通り。

- 出場:18試合
- 安打:27本
- 打率:.397
- 出塁率:.474
- 打点:8
- 本塁打:0

全18試合に3番打者として先発出場し、打率と出塁率で交流戦トップを記録した。

NPBの公式選考理由では、18試合中16試合で安打を放ち、チームの交流戦優勝に貢献した点が評価されている。

なお、優秀選手賞はパ・リーグが大関友久、セ・リーグが岡林勇希だった。

この事例は、年間MVPと大会MVPの違いを理解するうえでも分かりやすい。

2025年Jリーグ最優秀選手賞は早川友基

2025年のJリーグ・J1最優秀選手賞は、鹿島アントラーズのGK早川友基が初受賞した。

GKのMVP受賞は、2010年の楢﨑正剛以来15年ぶり2回目。鹿島からの受賞も16年ぶり4人目となった。

また、2025年のJ1リーグを制した鹿島からは、早川を含む3選手がベストイレブンに選出されている。

GKがMVPを受賞した点は、サッカーにおける選手評価の幅広さを示す事例だ。

得点王のレオ・セアラとは異なるポジションの選手が最高の賞に選ばれたことで、ゴール数だけでは評価できない守備面の価値が改めて注目される。

2025年のJリーグでは、J2・J3でも最優秀選手賞が発表されている。

- J2: V・ファーレン長崎のマテウス・ジェズス。38試合出場、19得点で得点王とのダブル受賞。
- J3: テゲバジャーロ宮崎の橋本啓吾。34試合出場、25得点で得点王とのダブル受賞。

J1・J2・J3では、それぞれのリーグの中で最も価値ある活躍をした選手が表彰される。単にJリーグ全体で1人だけが受賞する制度ではない。

【最優秀選手賞と優秀選手賞の違い】受賞者の選び方を解説

スポーツの表彰で混同されやすいのが、最優秀選手賞と優秀選手賞だ。

名前は似ているが、必ずしも同じ意味ではない。

最優秀選手賞は、対象となるリーグや大会で最も価値ある選手として選ばれる賞。

一方、優秀選手賞は、一定水準以上の活躍を認められた複数の選手に贈られる表彰として設けられる場合がある。

ただし、両者の関係は競技や大会の規定によって異なる。

Jリーグでは優秀選手賞がMVP選考の前段階になる

2025年のJ1では、優秀選手賞の受賞選手36人が監督と選手による投票結果をもとに決定された。

その後、ベストイレブンが選ばれ、最優秀選手賞はベストイレブンの中から選考委員会によって1人が決定する仕組みだった。

対象となるのは、2025年の明治安田J1リーグで19試合以上に出場した選手である。

つまり、優秀選手賞は候補者層を評価する役割を持ち、MVPはその中から最も優れた選手を決める役割を持つ。

セ・パ交流戦では表彰対象そのものが異なる

NPBの2025年交流戦では、最優秀選手賞が12球団から1人選ばれた。

これに対して優秀選手賞は、セ・リーグとパ・リーグから1人ずつ選出されている。

同じ大会の中で、最優秀選手賞と優秀選手賞が異なる選考枠として運用されている例だ。

両者の違いを見極めるポイント
比較項目 最優秀選手賞 優秀選手賞
主な意味 最も価値ある選手 優れた活躍をした選手
受賞人数 原則として対象枠につき1人 複数人の場合がある
選考方法 投票・選考委員会など 投票・推薦など
評価上の位置付け 最高位の個人賞となる場合が多い 優秀な選手を幅広く評価する

注意したいのは、すべてのスポーツで優秀選手賞がMVP候補者リストになるわけではないことだ。

大会ごとに表彰規定が違うため、賞の名称だけで上下関係を判断するのは適切ではない。

【プロの結論】MVPの本当の価値を判断する3つの視点

MVPを正しく理解するには、受賞者の名前や数字だけでなく、どのような評価の積み重ねによって選ばれたのかを確認する必要がある。

特に重要なのは、次の3点だ。

1. 個人記録だけでなく競技特性を見る

野球の打者と投手、バスケットボールのガードとセンター、サッカーのFWとGKでは、チームに貢献する方法が違う。

したがって、異なるポジションの選手を単純な数字だけで比較しても、本当の価値は見えてこない。

2025年NPBの佐藤輝明とモイネロ、Jリーグの早川友基は、それぞれ違う形でチームに大きく貢献した選手だ。

2. 投票結果と選考ルールを確認する

MVPの受賞は、単純なランキングではなく、決められた投票方式の結果である。

MLBでは10人を順位付けする方式、NPBでは3人を選ぶ方式、NBAでは5人を選ぶ方式が採用されている。

同じ1位票でも配点が違うため、競技を横断して得票数を直接比較することはできない。

3. リーダーシップと継続的な貢献を見逃さない

記録には残らない部分も、MVPを理解するための大切な視点だ。

試合の流れを変える判断、チームを支える姿勢、長期間にわたる安定感などは、選手の価値を考える際に意味を持つ。

大谷翔平の4度の満票受賞も、佐藤輝明の圧倒的な1位票獲得も、単なる人気ではなく、実際の競技成績と投票者からの評価が結びついた結果として理解できる。

【最優秀選手賞に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:最優秀選手賞とMVPは同じ意味ですか?

A1:基本的に同じ意味です。最優秀選手賞は英語のMost Valuable Playerを日本語にした名称で、一般的にMVPと略されます。

Q2:MVPは必ず優勝チームから選ばれますか?

A2:必ずしもそうではありません。リーグや競技によって規定は異なりますが、MLBのBBWAA投票では地区優勝やポストシーズン進出が受賞条件になっていません。個人成績やチームへの貢献が総合的に評価されます。

Q3:2025年のNPB最優秀選手賞は誰が受賞しましたか?

A3:セ・リーグは阪神タイガースの佐藤輝明、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスのL・モイネロです。佐藤は40本塁打、102打点を記録し、モイネロは防御率1.46でリーグトップの成績を残しました。

Q4:大谷翔平は何回MVPを受賞していますか?

A4:2025年シーズン終了時点で通算4回です。2021年と2023年にアメリカン・リーグ、2024年と2025年にナショナル・リーグで受賞し、4回すべて満票でした。

Q5:2025年のJリーグ最優秀選手賞は誰ですか?

A5:J1は鹿島アントラーズのGK早川友基です。J2はV・ファーレン長崎のマテウス・ジェズス、J3はテゲバジャーロ宮崎の橋本啓吾がそれぞれ最優秀選手賞を受賞しました。

最優秀選手賞(MVP)は、スポーツの世界で選手の価値を評価する代表的な表彰制度だ。

MLBでは1931年、NBAでは1955-56シーズンから長い歴史を重ね、数多くのスター選手が受賞してきた。

2025年のMLBでは大谷翔平が4度目の満票MVPを獲得し、NPBでは佐藤輝明とL・モイネロが初受賞。JリーグではGKの早川友基がJ1の最優秀選手賞に輝いた。

これらの結果が示しているのは、MVPに共通する唯一の数字やポジションは存在しないということだ。

本当に注目すべきなのは、選手がどれほど優れた成績を残したかだけでなく、その活躍によってチームや競技にどれほど大きな価値をもたらしたかである。

2026年以降のMVPを比較するときも、受賞者の記録、投票方法、選考対象となる期間の3点を押さえれば、表彰結果の意味をより深く理解できる。

主な参照資料:日本野球機構(NPB)、全米野球記者協会(BBWAA)、MLB公式サイト、NBA公式サイト、Jリーグ公式サイト。2026年11月時点で確認できる公表資料を基に構成。

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調理師免許を持つフードライター。栄養価は公的食品データベース、調理法はメーカー公式表記で裏取りし、旬は市場入荷記録を参照します。

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