ホーム スポーツ 【二松学舎大付との試合結果】夏7対3、秋2対1の連敗が示した課題

【二松学舎大付との試合結果】夏7対3、秋2対1の連敗が示した課題

鮎川 愛菜 鮎川 愛菜 • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
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2026年の帝京を分析するうえで、特に注目したいのが二松学舎大付との2試合だ。

夏の東東京大会準決勝と秋季東京都大会3回戦。異なる世代のチームが、同じライバルに敗れた。

夏の準決勝:序盤の5失点が重く響いた

2026年7月25日の準決勝は、二松学舎大付が7対3で帝京を下した。

帝京は序盤に5点を失い、追いかける展開となった。4回には蔦原悠太の2ラン本塁打で反撃し、9回にも1点を返したが、逆転には至らなかった。

高校野球ドットコムと日刊スポーツの試合報道から読み取れるのは、帝京の攻撃力そのものが不足していたわけではないという点だ。準々決勝で郁文館を相手に5点差をひっくり返した攻撃力はあった。しかし、準決勝では序盤の失点を取り戻せなかった。

秋の3回戦:1対2の敗戦は守備面の課題を浮き彫りに

2026年10月18日・3回戦敗退

秋季東京都大会3回戦は、夏とは対照的な投手戦となった。

2026年10月18日・都営駒沢球場

項目 帝京 二松学舎大付
得点 1 2
安打 2 9
失策 3 0
勝敗 敗戦 勝利

帝京の先発は1年生の山中樹。二松学舎大付は2年生の川島連十が先発した。

4回裏、帝京は守備のミスが絡んで先制を許す。打線も7回までわずか1安打に抑えられた。

8回表には四球で出た走者が盗塁で二塁へ進み、暴投の間に生還。帝京は1対1に追いついた。

しかし、その裏に二塁打を浴びた後、暴投と捕手の悪送球が重なって勝ち越しを許した。帝京は9回に得点できず、1対2で敗れた。

試合後、金田監督は守備のミスについて次のように振り返った。

「負け方が悔しい」

高校野球ドットコムの取材では、監督は1点目と2点目の失点につながった守備上のミスを問題視していた。

この試合で見逃せないのは、帝京が打線の勢いを失っただけではなく、守備のわずかな乱れによって勝利を逃したことだ。

二松学舎大付はその後、秋季東京都大会を制覇

二松学舎大付は帝京を破った後も勝ち進み、2026年11月5日の決勝で岩倉を6対5で下して優勝した。

東京都高等学校野球連盟によると、二松学舎大付の優勝は2年ぶり4回目。帝京を破ったチームが、そのまま東京都の頂点に立ったことになる。

つまり、帝京の秋の敗戦は、単に調子を落としたチームが格下に足元をすくわれた結果ではない。優勝校と競り合いながら、最後の1点を奪い切れなかった試合だった。

一方で、春夏に続いて秋も二松学舎大付に敗れた事実は、東京都内のライバル関係において克服すべき課題が残っていることを示している。

【甲子園通算成績】帝京高校は歴代何位?全国制覇3回の実績

帝京高校野球

帝京高校は、東京都を代表する甲子園常連校の一つだ。

帝京高校野球部OB会の公式情報によると、2026年4月時点での甲子園通算成績は次のとおり。




甲子園通算出場

27回


春15回・夏12回




甲子園通算勝利

52勝


敗戦24・勝率.684




全国制覇

3回


春1回・夏2回




創部

1949年


2026年で77周年



帝京高校の甲子園優勝歴
年度 大会 成績
1989年 夏の選手権 優勝
1992年 春のセンバツ 優勝
1995年 夏の選手権 優勝

1989年夏の優勝は帝京にとって初の夏の全国制覇。1992年春、1995年夏と続けて全国の頂点に立ち、前田三夫監督時代に黄金期を築いた。

甲子園での勝利数52は、東京都勢の歴代勝利数ランキングでも上位に位置する。高校野球史の記録集計では、早稲田実、日大三に続く東京都勢3位として掲載されている。

2026年のセンバツ勝利は通算成績にも加算される

2026年のセンバツでは沖縄尚学に勝利し、中京大中京に敗れた。

この1勝1敗は、甲子園通算成績に含まれている。OB会が2026年4月時点で掲載している52勝24敗は、この春の大会を含む数字として扱うのが適切だ。

また、帝京が16年ぶりに出場したのはセンバツ大会である。2011年夏以来、甲子園全体から遠ざかっていた期間とは区別して理解したい。

2026年の夏は東東京大会準決勝で敗れたため、春夏連続出場は実現しなかった。

【プロの結論】帝京高校野球部の現在地をどう評価すべきか

帝京の2026年を評価するなら、次の3つの視点が重要になる。

1.全国の強豪と戦える攻撃力

沖縄尚学戦の逆転勝利、夏の郁文館戦での逆転劇は、得点力と試合終盤の粘りを示した。全国レベルの相手に対しても、試合を動かす力は持っている。

2.投手陣と守備の安定性

中京大中京戦では延長10回に5失点。秋の二松学舎大付戦では3失策が敗戦に直結した。接戦を勝ち抜くには、投手の継投、守備の連携、ミスの後の立て直しが必要になる。

3.新世代の成長

秋の登録メンバーには1年生が多数入り、山中樹や羽吹恭丞など若い投手も経験を積んだ。目代龍之介や島末明弥ら2年生とともに、次のチームの中核を担う世代だ。

名門復活を一度の甲子園出場だけで判断するのは早い。春の結果を継続的な強さにつなげられるか。そこに金田監督体制の本当の評価基準がある。

【帝京高校野球】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:帝京高校は2026年のセンバツで何勝した?

A1:1勝1敗です。3月19日の1回戦で沖縄尚学に4対3で勝利し、3月24日の2回戦で中京大中京に4対9で敗れました。

Q2:帝京高校は2026年夏の甲子園に出場した?

A2:出場していません。東東京大会準決勝まで進みましたが、7月25日に二松学舎大付に3対7で敗れました。

Q3:帝京高校野球部の監督は誰?

A3:2026年11月現在、金田優哉監督です。2002年夏の甲子園ベスト4を経験した帝京高校OBで、前田三夫元監督の下で指導経験を積み、後継の指揮官となりました。

Q4:帝京高校の甲子園通算成績は?

A4:帝京高校野球部OB会の2026年4月時点の記録では、52勝24敗、出場27回です。春15回、夏12回で、全国制覇は3回です。

2026年の帝京高校野球部は、16年ぶりのセンバツ出場と甲子園での勝利によって、名門復活への大きな一歩を踏み出した。沖縄尚学を破った試合は、伝統校としての底力を感じさせる内容だった。

しかし、夏は東東京大会4強、秋は東京都大会3回戦敗退。二松学舎大付に夏・秋と続けて敗れたことや、秋の試合で見られた守備のミスは、次の世代が乗り越えるべき課題となった。

前田三夫名誉監督が築いた全国制覇3回の歴史を背負いながら、金田優哉監督がどのようなチームを作り上げるのか。2026年秋の悔しさを糧に、目代龍之介や島末明弥、山中樹ら若い選手が成長できるかが注目される。

帝京高校野球部の現在地は、過去の栄光を取り戻した完成形ではなく、全国の頂点を再び目指すための再建過程にある。2027年以降の東京都大会で二松学舎大付や関東第一と渡り合い、甲子園に戻れるか。その歩みこそ、これからの帝京を評価する最大のポイントになる。

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