ホーム IT・ガジェット 【中継ぎとしての評価】WHIP1.02と奪三振率8.42が示す実力

【中継ぎとしての評価】WHIP1.02と奪三振率8.42が示す実力

岩崎 蓮司 岩崎 蓮司 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
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松本裕樹の評価を防御率だけで判断するのは不十分だ。救援投手の場合、走者をどれだけ出すか、四球で自らピンチを広げないか、重要な場面で三振を取れるかも重要になる。

そこで注目したいのがWHIPとK/BBだ。

WHIPは1.02。2025年の0.81には及ばないが安定

WHIPとは、1イニング当たりに許した被安打と与四球の合計を示す指標だ。

計算式は次のとおり。

\[
WHIP=\frac{被安打+与四球}{投球回}
\]

2026年の松本は被安打50、与四球8、投球回56回2/3。これらを計算するとWHIPは約1.02となる。

この数字から分かるのは、四球によって無駄な走者を出すケースが少ないことだ。

2025年のWHIP0.81と比較すると上昇しているが、2024年の1.16よりは改善している。

与四球8という数字は高く評価できる

2026年の投球内容で特に目を引くのが、56回2/3で与えた四球がわずか8個という点だ。

指標 2025年 2026年
奪三振 56 53
与四球 13 8
奪三振率 9.95 8.42
K/BB 4.31 6.63
WHIP 0.81 1.02

奪三振率は前年を下回ったものの、K/BBは4.31から6.63に改善した。

K/BBは奪三振数を与四球数で割った指標であり、数字が大きいほど三振を奪う能力と制球力のバランスが優れている。

2026年の松本は、前年より安打を許す場面が増えた一方、四球を抑える能力はさらに高まった。

松本裕樹の中継ぎ評価が高い理由

評価できる要点は大きく3つある。

1. 登板機会の多さ: 58試合に登板し、年間を通じて救援陣を支えた。
2. 優れた制球力: 56回2/3で与四球8という安定した投球内容。
3. 複数の役割への対応力: セットアッパーだけでなく、クローザーとしても実績がある。

一方、2025年と比較して防御率とWHIPが悪化したことは、次のシーズンに向けた改善ポイントになる。

特に被安打と被本塁打をどこまで減らせるかが、再び防御率1点台を目指すうえで重要だ。

【プロフィールと経歴】2014年ドラフト1位から背番号66の主力投手へ

ソフトバンク松本裕樹


松本裕樹(まつもと・ゆうき)

福岡ソフトバンクホークス・投手
- 生年月日:1996年4月14日
- 出身地:神奈川県
- 投打:右投左打
- 身長・体重:182cm・84kg
- 背番号:66
- 出身高校:盛岡大付高校
- ドラフト:2014年1位


松本裕樹は、2014年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けた高校生投手だ。

指名元の球団が2014年10月24日に公表したドラフト情報では、盛岡大学附属高校の投手として紹介されている。

高校時代から最速150キロの速球を投げる素材として注目され、打撃でも高校通算54本塁打を記録するなど、投打両面で能力を評価されていた。

プロ入り後は先発から救援投手へ

入団当初から現在のセットアッパーとしての役割が確立していたわけではない。

プロ入り後は先発投手としての経験も積みながら、徐々に救援での登板機会を増やしていった。

2022年には44試合、2023年には53試合に登板。2023年には25ホールドを挙げ、ブルペンでの存在感を高めた。

2024年にはクローザーも経験し、2025年には最優秀中継ぎ投手を獲得。2026年には自己最多の58試合登板を達成した。

この歩みは、単に登板数を増やしたというだけではない。先発経験を経て、試合終盤の難しい局面を任される専門性を身につけた過程でもある。

背番号66が象徴する現在の立場

現在の背番号は66。

2014年のドラフト1位で入団した投手が、長い育成と実戦経験を経て、チームの勝ちパターンを担う存在に成長した。

2025年のタイトル獲得は、その成長を裏付ける大きな節目だった。

【2026年ポストシーズン】連続被弾から8回の三者凡退へ

2026年の松本裕樹を語るうえで、レギュラーシーズンの数字と同じくらい注目したいのが日本シリーズでの登板だ。

2026年10月の日本シリーズでは、DeNAを相手に厳しい場面を経験した。

第1戦では牧秀悟に同点ソロ、第2戦では筒香嘉智に逆転3ランを浴びた。2試合連続の被弾によって、状態を心配する声が出る状況となった。

第3戦ではベンチを外れたが、小久保裕紀監督は翌日の第4戦でベンチ入りさせる方針を示した。

日刊スポーツの10月27日付報道によると、監督は起用法について問われ、「もちろん」と答えていた。

第4戦で再び8回を任される

10月28日の第4戦では、松本が再び8回のマウンドに上がった。

相手はDeNAの上位打線。第2戦で本塁打を許した牧も打順に控える厳しい状況だった。

それでも松本は三者凡退で切り抜けた。

翌29日の日テレNEWS NNNの報道では、小久保監督が第3戦でベンチを外した際に松本へリセットする時間を与え、第4戦では再び8回を任せることを伝えていたと紹介された。

監督は第4戦での登板について、ファンの声援に自身も胸を打たれたと振り返っている。ソフトバンクは日本シリーズを4連勝で制し、連覇を達成した。

この出来事は、松本裕樹の評価を考えるうえで重要だ。

救援投手は、1試合の失敗が次の登板機会に影響することもある。特に8回を任されるセットアッパーは、相手の主力打者と対戦する機会が多く、精神的な負担も大きい。

連続被弾後に再び重要な場面を任され、結果を残したことは、首脳陣からの信頼を示す材料となった。

なお、日本シリーズでの登板内容はレギュラーシーズンの58登板という数字には含まれない。両者を分けて評価することが大切だ。

【ソフトバンク松本裕樹に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:松本裕樹の2026年の成績は?

A1:レギュラーシーズンは58試合に登板し、4勝5敗、防御率2.22、32ホールド、4セーブを記録した。WHIPは1.02、奪三振は53だった。

Q2:松本裕樹は現在クローザーなの?

A2:基本的な役割はセットアッパー。2026年4月には杉山一樹の離脱に伴って代役クローザーを務めたが、年間を通じての主な役割は8回を中心とした救援登板だった。

Q3:松本裕樹の2025年の防御率はいくつ?

A3:防御率1.07。51試合で39ホールド、44ホールドポイントを記録し、2025年の最優秀中継ぎ投手賞を獲得した。

Q4:松本裕樹は2024年に何セーブを挙げた?

A4:14セーブ。守護神オスナの離脱時に代役クローザーを務め、23ホールドも記録した。

Q5:松本裕樹の出身高校とドラフト順位は?

A5:岩手県の盛岡大付高校出身。2014年ドラフト1位でソフトバンクから指名された。現在の背番号は66。

【プロの結論】松本裕樹はソフトバンクの勝ちパターンを支える重要な投手

松本裕樹の2026年シーズンを評価する際、最も重視すべきなのは、防御率2.22という数字だけではない。

58試合登板、32ホールド、4セーブという実績は、セットアッパーとしての安定した立場と、緊急時にクローザーを任せられる対応力を示している。

2025年の防御率1.07、最優秀中継ぎ投手賞はキャリアの大きな到達点だった。2026年はそこから防御率が上昇したものの、WHIP1.02、与四球8という数字には引き続き高い評価に値する部分がある。

今後、特に注目したい要点は次の3つだ。

- 防御率の改善: 2025年のような1点台の安定感を取り戻せるか。
- セットアッパーとしての継続性: 58試合登板を支えたコンディション管理を続けられるか。
- クローザーへの対応力: 2024年と2026年に経験した抑えの役割を、今後どこまで広げられるか。

松本裕樹は、単なる中継ぎ投手ではない。先発経験を持ち、8回の勝負どころを任され、必要なら9回も締められる存在だ。

背番号66の価値は、ホールド数やセーブ数だけでは測れない。チームが最も失点を避けたい場面で、安心してマウンドを託せること。それこそが松本裕樹の最大の強みである。

2027年以降、防御率の改善とセットアッパーとしてのさらなる成熟を実現できるか。ソフトバンクのブルペンを占ううえでも、引き続き注目すべき投手だ。

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岩崎 蓮司

メーカー公式スペックシートと実機検証を突き合わせて評価。ベンチマークは測定条件を明記し、自前計測値と公表値を区別して記載します。

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