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大の里の休場理由は左肩の負傷?2026年春・夏場所の診断書から復活優勝まで徹底解説

百瀬 栞菜 百瀬 栞菜 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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横綱・大の里が2026年に春場所と夏場所を相次いで休場した最大の理由は、2025年11月の九州場所で負傷した左肩の状態が長期間にわたって回復しなかったことです。2026年3月の春場所では「左肩関節脱臼」、5月の夏場所では「左肩腱板損傷」と診断され、春場所は4日目から途中休場、夏場所は初日から全休となりました。

その後、大の里は7月の名古屋場所で土俵に復帰し、9月の秋場所では12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を達成。2026年11月6日現在、11月8日初日の九州場所にも出場する予定で、初日の取組は小結・義ノ富士戦に決まっています。長引いた左肩の負傷から、どのように復活を遂げたのでしょうか。

【結論】大の里が2026年に休場した理由は左肩の負傷が長引いたため

大の里休場理由

大の里の2026年の休場は、単発の新しいけがによるものではなく、前年から続いていた左肩の負傷と、その回復の遅れが大きく関係しています。

最初の負傷が確認されたのは2025年11月の九州場所です。13日目の安青錦との取組で左肩を痛め、翌14日目は出場したものの、千秋楽は休場しました。

その際の診断は「左肩鎖関節脱臼」で、約1カ月の安静加療が必要とされました。大の里にとって、2023年夏場所の初土俵以来初めての休場でした。

2026年1月の初場所には出場し、10勝5敗で15日間を完走しました。しかし、左肩の状態は完全には戻っていなかったとみられます。

そして3月の春場所では初日から3連敗。4日目の3月11日から休場することになりました。日本相撲協会に提出された診断書には、左肩関節脱臼で3週間の安静加療を要する見込みと記載されていました。

さらに5月の夏場所も初日から休場。今度は左肩腱板損傷と診断され、約1カ月の加療が必要と発表されました。

つまり、春場所と夏場所の休場に共通する背景は、左肩の痛みが残り、横綱として本来の相撲を取れる状態まで戻っていなかったことです。

なぜ左肩の負傷が相撲に大きく影響したのか

大の里の強みは、恵まれた体格と圧力を生かして前に出る攻めです。特に左からの攻めや左のおっつけは、相手の体勢を崩し、自分の形に持ち込むうえで重要な要素です。

左肩に痛みが残れば、立ち合いでの当たりだけでなく、相手を押し込む動作や体勢を維持する動きにも影響が及びます。

二所ノ関親方も2026年5月の取材で、左からの攻めを取り戻す必要性を説明しています。単に痛みを我慢できるかどうかではなく、大の里本来の攻めを再現できるかが復帰の重要な条件だったのです。

【診断書を検証】春場所は左肩関節脱臼、夏場所は左肩腱板損傷

2026年の休場を理解するうえで注目したいのが、春場所と夏場所で公表された診断書の違いです。

3月11日に発表された診断書の傷病名は「左肩関節脱臼」。一方、5月8日に日本相撲協会が発表した診断書では「左肩腱板損傷」とされました。

春場所の診断書は3週間の安静加療

春場所は3月8日に初日を迎え、大の里は初日から3連敗を喫しました。3月11日の4日目から休場し、診断書には「左肩関節脱臼のため、3週間の安静加療を要する見込み」と記載されていました。

日刊スポーツの2026年3月11日の報道によると、二所ノ関親方は左肩について次のように説明しています。

「左肩。痛みが出ている。相撲をとれないということで。残念ですけど…」

また、休場を決めたタイミングについては、前日の夜に本人と話し合ったと説明しました。

同親方は、前年の九州場所から負傷が長引いていることにも言及し、精密検査を行う必要性を示していました。手術についても選択肢として触れましたが、この時点で手術が決定したわけではありません。

夏場所は左肩腱板損傷で約1カ月の加療

5月8日、日本相撲協会は大の里が夏場所を初日から休場することを発表しました。提出された診断書の内容は「左肩腱板損傷」、加療期間は約1カ月です。

日刊スポーツやスポニチの報道によると、春巡業も左肩痛の影響で途中離脱しており、5月1日の横綱審議委員会による稽古総見にも土俵に上がりませんでした。

二所ノ関親方は5月8日、次のように説明しています。

「状態が上がらない。痛みもあるようだし体のバランスも悪い。出稽古にも行けなかったので」

加えて、左から攻める大の里本来の相撲を取り戻すことを課題に挙げました。

ここで注意したいのは、診断書の加療期間が、そのまま競技復帰の日付を意味するわけではないという点です。3週間や約1カ月という期間は医療上の見込みであり、実際に相撲を取れる状態まで戻るには、痛みや動作、稽古の進み具合を確認する必要があります。

大の里の休場と復帰を時系列で整理すると、単純に数週間で治療が終わったわけではなく、約10カ月にわたって調整と復帰を繰り返してきたことが分かります。

時期 出来事・診断 結果・状況
2025年11月 九州場所13日目に左肩を負傷。左肩鎖関節脱臼 千秋楽を休場。1カ月の安静加療
2025年11~12月 冬巡業を全休 12月下旬に基礎運動などを再開
2026年1月 初場所に出場 10勝5敗で15日間を完走
2026年3月11日 春場所4日目から休場。左肩関節脱臼 0勝4敗11休。3週間の安静加療
2026年3~4月 春巡業に参加後、左肩痛で途中離脱 治療と調整を継続
2026年5月 夏場所を初日から全休。左肩腱板損傷 約1カ月の加療。初の全休
2026年6月 パリ公演に参加 土俵入りなどを務める
2026年7月 名古屋場所で復帰 9勝6敗で完走
2026年8月 夏巡業で稽古を再開・調整 左肩の回復が進む
2026年9月 秋場所に出場 12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝
2026年10月 秋巡業に参加 19日間の日程を完走
2026年11月 九州場所に出場予定 11月8日初日。初日は義ノ富士戦

この経緯で特に重要なのは、2026年1月に一度本場所を完走していることです。

初場所では10勝5敗を記録したものの、左肩の不安が完全に解消されたわけではありませんでした。3月の春場所では再び休場し、5月には初日から土俵に上がれない状態にまで調整が遅れています。

また、2025年11月の診断名は「左肩鎖関節脱臼」、2026年3月は「左肩関節脱臼」、5月は「左肩腱板損傷」です。いずれも左肩に関係する診断ですが、医学的には同じ名称ではありません。公表された診断名だけから、すべてが同一の損傷だった、あるいは別の新しいけがが発生したと断定することはできません。

【復帰の転機】名古屋場所9勝、秋場所12勝で大の里は完全復活したのか

春場所と夏場所を連続して休場した大の里にとって、大きな転機となったのが2026年7月の名古屋場所でした。

名古屋場所は9勝6敗で15日間を完走

7月の名古屋場所は、大の里にとって夏場所の全休後、初めて本場所の土俵に戻る機会でした。

場所前の稽古では琴桜と11番取って全勝するなど、復調の兆しを見せていました。二所ノ関親方も、まずは出場して本場所の感覚を取り戻すことを重視していました。

ただし、復帰直後から圧倒的な成績を残したわけではありません。

場所序盤から黒星が先行し、12日目終了時点では6勝6敗。最終的には3連勝で持ち直し、9勝6敗で15日間を完走しました。

この成績は優勝を狙う横綱としては満足できるものではありません。しかし、2場所連続休場から復帰し、途中離脱せずに千秋楽まで戦い抜いたことには意味がありました。

名古屋場所後の大の里は、15日間戦う体力や本場所での感覚を取り戻すことを意識し、次の秋場所に向けた調整を続けました。

8月の夏巡業で左肩の回復が進む

8月の夏巡業では、左肩の治療のため一時離脱する期間がありましたが、20日には稽古に復帰しました。

8月27日には豪ノ山、藤凌駕を相手に11番の稽古を行い、10勝1敗という結果を残しています。

デイリースポーツの2026年8月28日の報道では、得意の右差しからの出足に加え、左おっつけの威力も見られ、左肩の回復は順調と伝えられました。

二所ノ関親方も稽古内容を評価しながら、まだ仕上がりには課題があるとの見方を示していました。

秋場所に向けて、勝敗だけでなく、左肩を使った攻めをどこまで取り戻せるかが注目されていたのです。

9月の秋場所で6場所ぶり6度目の優勝

大の里の復活を決定づけたのが、9月27日に千秋楽を迎えた秋場所です。

大の里は12勝3敗で大関・安青錦と並び、千秋楽の相星決戦に臨みました。最後の一番で安青錦を突き出しで破り、6場所ぶり6度目の幕内優勝を達成しました。

秋場所は自身3連覇となり、前年の負傷から続いていた長い苦戦に一区切りをつける結果となりました。

日刊スポーツの9月27日の報道によると、表彰式では涙を見せ、けがをしてからの苦しい時間を振り返りました。

「すごく長い1年だった。けがをした時、どうなるかと思った。この景色だけを見たかった」

また、優勝インタビューでは、再び優勝できるのかと考えた時期もあったことを明かしています。

名古屋場所の9勝6敗から秋場所の12勝3敗へ。休場明けに段階的に調子を取り戻していった過程が、復活優勝という結果につながりました。

【二所ノ関親方のコメント】休場を決めた理由と現在の左肩の状態

大の里の休場を理解するうえで欠かせないのが、師匠である二所ノ関親方の説明です。元横綱稀勢の里として自身もけがと向き合ってきた親方は、2026年を通じて大の里の状態や復帰への考え方を説明してきました。

春場所では相撲が取れない状態と判断

3月11日の春場所休場時、二所ノ関親方は本人と話し合ったうえで休場を決断したと説明しました。

初日から3連敗したことも事実ですが、休場の直接的な理由として示されたのは左肩の痛みと、相撲を取れる状態ではないという判断でした。

横綱として出場を続けることよりも、負傷した肩の状態を確認し、治療を優先する必要があったということです。

夏場所では体のバランスと稽古不足も問題に

5月の夏場所では、二所ノ関親方は痛みだけでなく体のバランスにも言及しました。

出稽古に行けず、稽古総見にも参加できないなど、通常の調整が進まなかったことが休場の判断につながっています。

同親方は、横綱が初日から休場することのつらさを理解しながらも、本人が自分自身と向き合い、けがを乗り越えて成長することを願っていました。

秋場所の優勝後も課題は残っていた

9月の優勝によって大の里が復活を印象づけたことは間違いありません。ただし、優勝したからといって左肩の状態が医学的に完全回復したと判断できるわけではありません。

実際、8月の稽古では回復の兆しが伝えられる一方、二所ノ関親方は仕上がりに注文をつけていました。

また、秋場所では12勝3敗を記録したものの、13日目と14日目には連敗しています。優勝という結果だけでなく、15日間を通じて安定した相撲を取れるかどうかも今後の課題です。

現在の左肩について、一般に公開された情報から確認できるのは、夏巡業以降に回復が進み、秋場所を完走し、10月の秋巡業も全日程に参加したという経過です。最新の医学的検査結果や、完全治癒を示す診断書が公表されたわけではありません。

【2026年九州場所】大の里は出場する?初日の対戦相手と今後の見どころ

2026年11月6日現在、大の里は九州場所に出場する予定です。

九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎えます。日本相撲協会は11月6日に取組編成会議を開き、大の里の初日と2日目の対戦相手を発表しました。

初日は小結・義ノ富士と対戦

大の里の初日の相手は小結・義ノ富士です。過去の対戦成績は大の里の1勝4敗と報じられており、決して簡単な相手ではありません。

2日目は西前頭筆頭の藤凌駕との対戦が組まれています。

秋場所で6場所ぶりの優勝を果たした大の里にとって、九州場所は横綱昇進後初の2場所連続優勝を狙う重要な場所です。

秋巡業19日間を完走したことも好材料

10月25日、秋巡業は山口県宇部市で全日程を終えました。大の里は19日間の巡業を離脱することなく完走しています。

日刊スポーツの報道によると、大の里は巡業について次のように振り返りました。

「体調を崩すこともなく、離脱せずに完走できたので良かった」

加えて、前年の九州場所では左肩を痛めて千秋楽に出場できなかったことを振り返り、15日間戦える体をつくって初日に向けて稽古したいという意欲を示しています。

2026年11月6日の取組編成会議では初日の対戦が正式に組まれており、現時点で大の里の休場発表はありません。

ただし、取組が組まれたことと、千秋楽まで出場できることは別です。実際の左肩の状態や本場所での相撲内容を確認する必要があります。

注目したいのは、左肩を使った攻めがどこまで戻っているか、立ち合いから前に出る圧力が維持できるか、そして15日間を通して安定した相撲が取れるかという3点です。

大の里の2025年11月から2026年9月までの歩みには、横綱という最高位で戦い続けることの難しさが表れています。

1. 休場の原因は成績不振ではなく、長引く左肩の負傷

春場所では初日から3連敗していたため、成績不振が休場の原因だったと受け取る人もいる可能性があります。しかし、本人と師匠の説明、そして日本相撲協会に提出された診断書から確認できる直接的な理由は左肩の負傷です。

3連敗という結果は本来の相撲が取れていなかったことを示す状況の一つであり、休場判断の背景には痛みと稽古不足がありました。

2. 加療期間が終わっても本場所に復帰できるとは限らない

春場所の3週間、夏場所の約1カ月という加療期間は、復帰日を保証するものではありません。

大の里の場合も、診断書の加療期間だけでは復帰に至らず、春巡業の途中離脱や夏場所の全休を経て、7月の名古屋場所でようやく本場所に戻りました。

治療と競技復帰は別の段階です。横綱として必要な立ち合いの強さや、左肩を使った攻めを取り戻すことが重要でした。

3. 秋場所の優勝は復活の大きな証明だが、継続性も重要

秋場所で12勝3敗を記録し、6場所ぶりに優勝したことは、大の里が再び優勝を争える力を取り戻したことを示す大きな成果です。

一方、横綱として求められるのは一場所の優勝だけではありません。けがを再発させず、15日間を通して安定した相撲を取り続けられるかが重要です。

11月の九州場所は、左肩の負傷からの復帰過程を評価するうえで、秋場所に続く大切な試金石となります。

大の里の休場理由に関するよくある質問(FAQ)

Q1:大の里が2026年春場所を休場した理由は何ですか?
A1:2025年九州場所で負傷した左肩の痛みが長引き、2026年春場所では左肩関節脱臼と診断されたためです。3月11日の4日目から休場しました。診断書では3週間の安静加療が必要とされました。

Q2:大の里の2026年夏場所の休場理由は何ですか?
A2:左肩腱板損傷です。日本相撲協会が5月8日に発表した診断書には約1カ月間の加療が必要と記載されていました。初日から休場し、夏場所は全休となりました。

Q3:大の里はいつから休場していましたか?
A3:最初の休場は2025年11月の九州場所千秋楽です。その後、2026年3月11日の春場所4日目から再び休場し、5月の夏場所も全休しました。7月の名古屋場所で本場所に復帰しています。

Q4:大の里は2026年秋場所で優勝しましたか?
A4:はい。9月27日の千秋楽で大関・安青錦との相星決戦を制し、12勝3敗で6場所ぶり6度目の幕内優勝を果たしました。秋場所3連覇でもあります。

Q5:大の里は2026年九州場所に出場しますか?
A5:2026年11月6日現在、出場予定です。11月6日の取組編成会議で初日は小結・義ノ富士、2日目は藤凌駕との対戦が発表されました。九州場所の初日は11月8日です。

Q6:現在、大の里の左肩は完全に治っていますか?
A6:秋場所で12勝3敗の優勝を果たし、10月の秋巡業も完走しています。ただし、完全治癒を示す最新の医学的診断結果は公表されていません。現状は、実際の取組や今後の本人・師匠の説明から判断する必要があります。

大の里が2026年春場所と夏場所を休場した理由は、2025年11月の九州場所で痛めた左肩の負傷が長引き、横綱として十分な相撲を取れる状態まで回復しなかったためです。

春場所では左肩関節脱臼で3週間の安静加療、夏場所では左肩腱板損傷で約1カ月の加療が必要とされました。春場所は4日目から休場し、夏場所は初日から全休という厳しい結果になりました。

しかし、7月の名古屋場所で9勝6敗を記録して復帰すると、夏巡業で調整を進め、9月の秋場所では12勝3敗で6度目の優勝を達成。長く続いた苦しい時期を乗り越え、再び賜杯を手にしました。

2026年11月6日現在、大の里は九州場所に出場予定で、初日は義ノ富士との対戦が決定しています。

今後の焦点は、左肩の状態を維持しながら15日間を戦い抜けるかどうかです。秋場所の優勝が一時的な復調にとどまらず、横綱として安定した成績を残すための新たな出発点になるのか。11月の九州場所は、その答えを確かめる重要な場所となりそうです。

主な参照報道: 日刊スポーツ(2026年3月11日、5月8日、9月27日、11月6日)、デイリースポーツ(2026年5月8日・8月28日)、共同通信(2026年10月25日)。

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百瀬 栞菜

調理師免許を持つフードライター。栄養価は公的食品データベース、調理法はメーカー公式表記で裏取りし、旬は市場入荷記録を参照します。

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