2026年のお年玉はいくら渡すのが適切なのか。未就学児には1,000円以内、小学校低学年には2,001〜3,000円、小学校高学年と中学生には4,001〜5,000円、高校生や大学生には9,001〜1万円が最多の金額帯となっています。年齢が上がるにつれて金額も高くなる傾向があり、親戚の子どもや孫にいくら包むか、毎年頭を悩ませる家庭も少なくありません。
株式会社インテージが2025年11月に実施した「2026年お年玉調査」では、全国の15〜79歳の男女5,000人を対象に、お年玉の予算や渡す相手、学齢別の金額などを調査しました。予算総額は平均24,039円で、2年連続の減少となっています。調査結果を軸に、未就学児から大学生までの相場、甥・姪や孫への金額、何歳から何歳まで渡すか、ポチ袋のマナーまで整理します。
【2026年最新】お年玉の金額は未就学児から大学生までどう変わる?
2026年のお年玉相場を把握するうえで、中心となるのが株式会社インテージの調査です。
同社が2025年12月22日に公表した「2026年お年玉調査」は、2025年11月19日から25日まで、全国の15〜79歳の男女5,000人を対象に実施されました。
この調査で明らかになったのは、渡す相手の学齢によって、選ばれる金額帯がはっきり変わることです。特に中学生から高校生に進学するタイミングで、お年玉の金額が大きく上昇しています。
年齢・学年別のお年玉の相場早見表まずは、学齢別に最も多く選ばれた金額帯を確認しましょう。
出典:株式会社インテージ「2026年お年玉調査」。各学齢で最も回答割合が高かった1人あたりの金額帯。
未就学児のお年玉はいくら?1,000円以内が中心未就学児へのお年玉は、1〜1,000円が43.7%で最多でした。
まだお金の価値や使い方を十分に理解していない年齢なので、高額を渡すよりも、お正月の行事として楽しんでもらうことを優先する家庭が多いと考えられます。
具体的には、500円や1,000円程度が設定しやすい金額です。0〜2歳など、本人がお金を管理できない年齢なら、渡すかどうかを親に確認してもよいでしょう。
小学生のお年玉は低学年と高学年で差がある小学生は低学年と高学年で最多金額帯が異なります。
小学校低学年は2,001〜3,000円が31.6%で最多です。1〜3年生はまだ使える金額や用途が限られるため、3,000円以内を目安にすると調整しやすくなります。
一方、小学校高学年では4,001〜5,000円が39.5%で最多となりました。
高学年になると、友人との外出や趣味、ゲームなど、自分でお金を使う機会も増えます。低学年から高学年に進級する際に、2,000円台から5,000円程度へ引き上げる方法も自然です。
ただし、必ず学年が上がるたびに増額する必要はありません。小学生の間は一律3,000円と決めている家庭もあり、親族間で基準をそろえることも大切です。
中学生のお年玉は5,000円が目安中学生では、4,001〜5,000円が51.6%と過半数を占めました。
小学校高学年と同じ金額帯ですが、中学生になると5,000円を選ぶ人の割合がより高くなっています。
部活動や友人との付き合い、文房具や趣味への出費など、自分で管理するお金が増える時期です。
そのため、5,000円を基本とし、特に親しい親戚や祖父母からは家庭の方針に応じて調整する方法が考えられます。
高校生のお年玉は1万円が最多高校生になると金額が大きく変化します。
インテージ調査では、9,001〜1万円が51.3%で最多でした。約半数が1万円前後を選んでいる計算です。
高校生は通学費、交際費、衣服代、趣味など、自分で考えて使うお金が増えてきます。中学生までの5,000円程度から、1万円前後に引き上げる家庭が多いことがうかがえます。
大学生のお年玉はいくら?1万円前後が主流大学生・専門学校生・短大生では、9,001〜1万円が66.8%で最多でした。
今回の調査で最も高い回答割合となっており、約3人に2人が1万円前後を選んでいます。
ただし、大学生はアルバイト収入がある人もいれば、学業や実習などで十分に働けない人もいます。
大学生だから必ず1万円を渡すという考え方ではなく、本人の生活状況や親族間の慣習を踏まえて決めることが現実的です。
なお、ここで紹介した数字は2026年のお正月に向けて実施された調査の結果です。2027年のお正月に向けた金額を確定するものではありません。
【平均額と予算総額】2026年のお年玉は2年連続で減少
年齢別の金額と並んで気になるのが、家庭全体で用意するお年玉の予算です。
インテージの調査では、2026年のお年玉予算総額は24,039円でした。
過去3年間の推移を見ると、次のようになります。
- 2024年:25,099円
- 2025年:24,775円
- 2026年:24,039円
2年連続の減少で、2024年と比較すると1,060円少なくなっています。
お年玉を渡す予定の人は45.7%同じ調査では、お年玉を渡す予定がある人の割合も公表されています。
- 2024年:46.8%
- 2025年:46.6%
- 2026年:45.7%
お年玉を渡す人の割合も、わずかながら低下しました。
加えて、物価高や円安がお年玉に影響すると答えた人は40.2%に達しています。
日常生活の支出が増えるなか、親戚の子どもや孫に渡すお年玉も家計の負担として意識されるようになっています。
24,039円は1人あたりの平均額ではないここで注意したいのが、平均額の意味です。
24,039円は、お年玉を渡す予定がある人が用意する全員分の予算総額の平均です。子ども1人に渡す金額の平均ではありません。
例えば、甥や姪が3人いる家庭と、孫が1人いる家庭では、同じ1人あたり5,000円を渡しても必要な予算は異なります。
また、学齢別の1位の金額帯も平均値ではなく、最も多く選ばれた回答区分です。
この2つを混同すると、「大学生には平均1万円以上必要」「お年玉の予算は全員で24,039円にしなければならない」といった誤解につながります。
実際には、渡す人数と各人への金額を掛け合わせて、家庭ごとに予算を組む必要があります。
マルアイ調査では渡す人数は平均3人株式会社マルアイが2025年11月に実施した「2026年お年玉に関する実態調査」も参考になります。
20代以上の男女2,405人を対象に事前調査を行い、お年玉を渡す予定がある604人を詳しく調べたところ、渡す予定の人数は平均3人でした。
渡す相手は、親戚の子どもが58.6%、自分の子どもが38.6%、孫・ひ孫が29.3%となっています。
また、金額は1,000円台から4,000円台が中心でした。
この結果からも、1人あたりの金額だけでなく、何人に渡すかが家計への影響を左右することが分かります。
【甥・姪・孫へのお年玉】続柄によって金額は変えるべき?
親戚の子どもに渡す場合、年齢別の相場だけでは判断できないことがあります。
特に迷いやすいのが、甥・姪と孫への金額です。
甥・姪へのお年玉は学年別の相場を基本にする甥や姪へのお年玉は、基本的には本人の学年を基準に考えると決めやすくなります。
株式会社プラスワンが運営するフィンクル編集部の2024年調査では、甥・姪にお年玉を渡した経験のある524人を対象に金額を調査しています。
この調査で多かった金額は、未就学児1,000円、小学校低学年3,000円、小学校高学年3,000円・5,000円、中学生5,000円、高校生10,000円、大学生・大学院生10,000円でした。
2026年のインテージ調査と比較しても、学齢が上がるにつれて金額が増える傾向は共通しています。
ただし、2024年調査は回答者524人の独自アンケートであり、2026年の全国調査とは調査時期や対象が異なります。甥・姪専用の最新平均額として扱うのではなく、参考情報として見るのが適切です。
孫へのお年玉は高額になるケースも祖父母から孫に渡す場合、甥や姪へのお年玉より多めにする家庭もあります。
マルアイの2026年調査では、1万円台から4万円以上を渡す相手として、孫・ひ孫が29.9%で最も多く挙がりました。続いて自分の子どもが24.9%、親が24.7%となっています。
ただし、この結果は続柄別の平均金額を示すものではありません。祖父母なら必ず高額を渡すという決まりもありません。
孫の人数や祖父母自身の生活費、ほかの親族とのバランスを考えて決めることが大切です。
親戚間で金額を決めるときの3つのポイントお年玉でトラブルを避けるためには、金額を決める段階で親族同士の認識をそろえておくことが効果的です。
1. 学年ごとの金額を統一する
小学生3,000円、中学生5,000円、高校生10,000円など、学年別に基準を決めます。兄弟姉妹やいとこ同士で金額に大きな差が出にくくなります。
2. お互いに渡す金額を確認する
親戚同士で子どもの人数が異なる場合、一方だけが多額の負担をする可能性があります。お互いに渡す金額や人数を事前に共有しておけば、毎年の負担を予測しやすくなります。
3. 家計の上限を先に決める
子どもの成長に合わせて増額することは自然ですが、毎年必ず増やす必要はありません。渡す人数が多い家庭では、全体予算を先に決め、その範囲内で調整する方法もあります。
フィンクルの甥・姪に関する調査でも、半数以上が家族や親戚間で金額について意見を合わせた経験があると回答しています。親族間の話し合いは、実際に多くの家庭が取り入れている方法です。
【何歳から何歳まで?】お年玉を渡す年齢の考え方
お年玉を何歳から渡し始めるか、大学生になっても渡すべきかという疑問にも、全国共通の決まりはありません。
家庭の考え方や親戚との付き合い方によって異なります。
お年玉は何歳から渡す?株式会社くらひろ by TEPCOが2025年10月に実施した500人への調査では、お年玉を渡し始める年齢について、次の結果が出ています。
- 4〜6歳:47.4%
- 0〜3歳:21.4%
未就学児のうちから渡し始めるという考え方が多いことが分かります。
ただし、0〜2歳など本人がお金の価値を理解できない時期には、親に渡して貯金してもらう方法もあります。
3〜6歳なら、少額をポチ袋に入れて渡し、お正月の楽しみとして経験してもらうのも一つの方法です。
お年玉は高校卒業まで?大学生まで?マルアイの2026年調査で、お年玉をいつまで渡すか尋ねたところ、最も多かった回答は「高校卒業まで」の34.6%でした。
そのほかには、短大・大学・専門学校生までが18.2%、社会人になるまでが15.9%となっています。
高校卒業を一区切りとする考え方が最も多い一方、大学や専門学校に進学している間は渡すという家庭もあります。
判断基準として考えやすいのは次の3つです。
- 高校卒業まで: 高校生を最後のお年玉とするシンプルなルール。
- 学生の間: 大学生や専門学校生など、在学中は渡す方法。
- 社会人になるまで: 就職して自分の収入を得るまで支援する方法。
成人年齢が18歳になったからといって、お年玉を18歳で終了しなければならないわけではありません。
法律上の成人年齢と、お年玉を渡す慣習は別の問題です。家庭内で納得できる区切りを決めておくことが重要です。
【ポチ袋のマナー】お年玉のお札の入れ方と渡し方
金額が決まったら、次に気をつけたいのが渡し方です。
お年玉は現金をそのまま手渡すのではなく、ポチ袋などに入れて渡すのが一般的なマナーです。
ポチ袋の表と裏に名前を書くポチ袋には、誰に渡すものなのか分かるように名前を記入します。
基本的な書き方は次のとおりです。
- 表面の左上:受け取る子どもの名前
- 裏面の左下:渡す側の名前
小さな子どもには「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と、普段呼んでいる名前をひらがなで書いてもよいでしょう。
兄弟姉妹など複数の子どもに渡す場合は、一人ずつ別の袋を用意すると取り違えを防げます。
お札は三つ折りにして肖像を内側にする一般的な小型のポチ袋では、お札を三つ折りにして入れます。
基本の手順は次のとおりです。
1. お札の肖像がある表面を上にする。
2. 左側から内側に折る。
3. 右側を重ねて三つ折りに整える。
4. 肖像が内側になるように袋へ入れる。
折り目を強くつけず、きれいに整えると見栄えもよくなります。
硬貨を入れる場合は、絵柄のある面をポチ袋の表側に向けるのが一般的です。
なお、大きな祝儀袋を使う場合は、お札を折らずに入れられます。
新札を用意するのが望ましいお年玉には、できれば新札やきれいな状態のお札を用意しましょう。
新しい年を迎えるために事前に準備していたという気持ちが伝わり、受け取る側にも丁寧な印象を与えます。
年末は銀行の両替窓口が混雑することもあるため、早めに準備しておくと安心です。
4,000円・9,000円は避けるべき?お年玉の金額では、4は「死」、9は「苦」を連想させるとして、忌み数を避ける考え方があります。
そのため、4,000円ではなく3,000円や5,000円、9,000円ではなく8,000円や10,000円に調整する方法があります。
ただし、これは縁起を重視する慣習であり、法律や全国共通の強制的な決まりではありません。
相手の家庭が気にする場合は、あらかじめ避けておくと無難です。
現金とキャッシュレス、どちらで渡す?お年玉の渡し方にも変化が見られます。
インテージの2026年調査では、20歳以下の人のうち、スマートフォンのキャッシュレス決済でお年玉をもらいたいと回答した人は38.5%でした。
前年の30.5%から8ポイント増加し、同社が2023年1月から調査を始めて以来、最も高い割合となっています。
一方、渡す側では9割以上が現金の手渡しを予定していました。
マルアイの調査でも、「現金をポチ袋に入れて手渡す」が77.8%で最多でした。
つまり、受け取る側ではキャッシュレスへの関心が高まっているものの、渡す側は依然として現金を重視しています。
親戚の子どもにキャッシュレスで渡す場合は、本人の希望だけでなく、保護者が受け取り方法を認めているかも確認しましょう。
【よくある質問】お年玉の金額に関するFAQ
Q1:2026年のお年玉で小学生に渡す金額はいくらが適切ですか?
小学校低学年なら2,001〜3,000円、小学校高学年なら4,001〜5,000円が2026年のインテージ調査で最多だった金額帯です。迷った場合は低学年3,000円、高学年5,000円を目安にし、親族間の取り決めに合わせるとよいでしょう。
Q2:大学生にもお年玉を渡す必要がありますか?
大学生に必ず渡さなければならない決まりはありません。ただし、2026年のインテージ調査では大学生・専門学校生・短大生への最多金額帯は9,001〜1万円でした。学生の間は渡す家庭もあるため、親族間で終了時期を決めておくと安心です。
Q3:甥や姪と自分の孫では、お年玉の金額を変えてもよいですか?
変えても問題ありません。祖父母から孫へは多めに渡す家庭もありますが、続柄だけで金額を決める必要はありません。学年を基本にしながら、渡す人数や家計、親族間のバランスを考慮することが大切です。
2026年のお年玉の金額は、未就学児で1,000円以内、小学校低学年で2,001〜3,000円、小学校高学年と中学生で4,001〜5,000円、高校生と大学生で9,001〜1万円が最多でした。
インテージの調査では、渡す人の予算総額は24,039円となり、2年連続で減少しています。物価高や円安の影響もあり、お年玉の金額を決めること自体が家庭の負担になっている状況もうかがえます。
一方、マルアイの調査では、子どもが喜んでくれることや親戚との交流を背景に、現金をポチ袋に入れて渡す習慣が根強く残っています。
お年玉は、金額の高さだけで気持ちを示すものではありません。大切なのは、子どもの年齢に合った金額を用意し、親族間で不公平感が生じないようにすることです。
特に甥や姪、孫が複数いる場合は、毎年の総額をあらかじめ計算しておくと、無理のない予算を組めます。
相場はあくまで目安。家計に無理のない範囲で、子どもたちが気持ちよく新年を迎えられるお年玉を準備することが、長く続けられる習慣につながります。