「ザブングル松尾事件」と検索される背景にあるのは、2019年に発覚したお笑いコンビ・ザブングルの闇営業問題だ。松尾陽介と相方の加藤歩が、特殊詐欺グループとされる反社会的勢力の関係者が主催した会合に参加し、金銭を受け取っていたことが明らかになり、2人そろって謹慎処分を受けた。この騒動は、その後のコンビ解散にも大きな影響を及ぼした。
2021年3月31日にザブングルは解散し、松尾は芸能界を引退したと報じられた。しかし、2025年5月には本人が「引退とは言ってない」という趣旨の発言をし、毎年末の『アメトーーク!』にも出演している。さらに2026年2月には、闇営業問題と解散の関係について「100%それです」と改めて語った。騒動の経緯から現在の仕事、芸能活動をめぐる本人の考えまで、時系列に沿って整理する。
【ザブングル松尾事件とは】2019年の闇営業問題で何が起きたのか
ザブングル松尾事件という呼び方で検索される一連の騒動は、2014年12月にさかのぼる。松尾陽介と加藤歩が、特殊詐欺グループとされる反社会的勢力が主催する会合に参加し、出演の対価として金銭を受け取っていた問題だ。
発端は2014年12月の忘年会への参加報道によると、問題となった会合は2014年12月、東京都内のホテルで開かれた忘年会だった。ザブングルの2人は、当時ほかの事務所に所属していた先輩芸人の入江慎也を通じて誘われ、会合に参加した。
問題となったのは、単に所属事務所を通さない仕事だったという点だけではない。会合の主催者が特殊詐欺グループとされる反社会的勢力だったこと、そして出演に伴う金銭の受領があったことだ。
ワタナベエンターテインメントの2019年6月24日の発表によると、2人は先輩芸人からの急な誘いを受け、参加する先輩の名前を確認したことで信用してしまったという。また、事務所への報告や確認をしないまま仕事を引き受けていた。
反社会的勢力との関係を知らなかったという説明2人は、会合の主催者が反社会的勢力だったことを認識していなかったと説明した。つまり、本人たちの説明では、反社会的勢力と知りながら仕事を請け負ったわけではない。
ただし、知らなかったという説明だけで問題がなくなるわけではない。所属事務所を通さずに仕事を受け、主催者や依頼の背景を十分に確認しなかったこと自体が、重大なコンプライアンス上の問題として扱われた。
特に所属事務所にとって重かったのは、芸能人が特殊詐欺の被害者から奪われた金銭に由来する可能性のある報酬を受け取っていた点だ。2019年7月1日の追加発表では、受領した金銭の元手に、詐欺グループが詐取した金銭が含まれていた可能性が高いと説明している。
2019年6月24日の謝罪コメント2019年6月24日、ザブングルの2人は金銭を受け取っていた事実を認め、ファンや関係者に謝罪した。
「相手先が反社会勢力の団体と知らずとはいえ、そのような場に不用意に参加してしまいましたこと、深く反省しております。」
このコメントで重要なのは、反社会的勢力の主催だと知らなかったという説明と、確認不足を自らの責任として認めた点だ。本人たちは、先輩からの誘いを断れなかった事情を説明しつつも、事務所に相談しなかったことを反省していた。
同日、所属事務所は松尾と加藤の両名を当面の間、謹慎処分にすると発表。ザブングルの闇営業問題は、芸能界全体に広がっていた反社会的勢力との接点や、事務所を介さない仕事の管理体制をめぐる問題の一つとして注目された。
【事件の全経緯を時系列で整理】金銭受領・謹慎・復帰・解散まで
ザブングルの問題は、2014年の会合への参加から2019年の発覚、約2か月の謹慎、2021年の解散へと続いていく。ここでは、所属事務所の公式発表と報道各社の記録をもとに、主要な出来事を整理する。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2014年12月 | 問題の会合に参加 | 東京都内のホテルで開かれた忘年会に出席 |
| 2019年6月24日 | 闇営業問題が発覚 | 松尾・加藤が金銭受領を認め、謹慎処分 |
| 2019年7月1日 | 事務所が追加説明 | 入江慎也氏から各自7万5000円を受領したと公表 |
| 2019年7月7日 | ボランティア開始 | 熊本県の介護施設でサポート活動 |
| 2019年8月31日 | 謹慎期間終了 | 事務所発表により処分期間を終了 |
| 2019年9月1日 | 活動再開 | 翌2日にラジオ番組へ出演 |
| 2021年2月1日 | 解散・引退を正式発表 | 松尾の事務所契約満了と芸能活動終了を発表 |
| 2021年3月31日 | コンビ解散 | 21年間のザブングルとしての活動に区切り |
| 2024年 | 沖縄へ完全移住 | 松尾が沖縄を生活の拠点にする |
| 2025年5月 | 本人が引退を説明 | 引退という認識ではなかったとインタビューで発言 |
| 2026年2月 | 解散理由を再説明 | 闇営業問題が解散の理由として100%だったと語る |
金銭受領については、2019年7月1日のワタナベエンターテインメントの追加発表が重要な資料になる。
同社によると、松尾と加藤は、入江慎也からそれぞれ7万5000円を受け取ったと当初から申告していた。つまり、会合の主催者から2人に直接支払われたという説明ではなく、先輩芸人を介して受け取った金銭だった。
また、事務所は受領した金銭について適切な税務申告が行われていなかったことも公表。税理士を通じて修正申告を済ませ、金銭の支払先について警察関係者などを交えて協議していると説明した。
この7万5000円という数字は、問題の実態を理解するうえで重要だ。報道で取り上げられた高額な金額と、ザブングルの2人が実際に受け取ったと事務所が公表した金額は区別する必要がある。
謹慎は2019年8月末までワタナベエンターテインメントは2019年7月1日、2人の謹慎期間を8月末日までとする方針を発表した。
事務所によると、2人から謹慎期間中にボランティアなどの社会貢献活動を行いたいという申し出があった。加えて、芸能活動以外の時間には事務所の事務サポート業務にも取り組む予定とされた。
同社はこの問題を受け、所属タレントや社員へのコンプライアンス教育を強化する方針も示している。ザブングルの問題は、個人の責任だけでなく、芸能事務所が所属タレントの仕事をどう管理するかという課題も浮き彫りにした。
【加藤歩も謹慎処分】復帰後の活動とザブングルの変化
闇営業問題で処分を受けたのは松尾だけではない。相方の加藤歩も同じく謹慎処分となり、2人はコンビとして活動を停止した。
熊本県の介護施設でボランティア活動2019年7月7日から約1か月間、2人は熊本県内の介護施設でボランティア活動を行った。オリコンニュースの報道によると、介護資格がなくても対応できる範囲で、介護ヘルパーのサポートなどを担当した。
謹慎期間中に社会貢献活動を行うことは、事務所の発表にも盛り込まれていた。単に仕事を休むだけでなく、問題を起こした芸能人として社会との関係を見つめ直す期間でもあった。
2019年9月1日に活動再開2019年8月26日、所属事務所は2人が9月1日から活動を再開すると発表した。復帰後の最初の仕事は、9月2日のニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』への生出演だった。
事務所は活動再開に際して、警視庁組織犯罪対策部の関係者らを招いたコンプライアンス講習を実施したことも公表。所属タレントや社員を含む約150人が受講し、反社会的勢力への対応や法令遵守について理解を深めたとしている。
謹慎から解散までの間に何が変わったのか活動再開後もザブングルは芸能活動を続けた。しかし、以前と同じようにコンビとして長期的な活動を続けることにはならなかった。
2021年3月の解散発表に先立ち、加藤はスピードワゴン・井戸田潤のYouTubeチャンネル『ハンバーグ師匠チャンネル』で解散について説明している。
加藤によると、松尾は以前から解散を考えていたように感じていたという。そして、2019年の闇営業問題による謹慎が決定打になったと振り返った。謹慎中、松尾から「もう辞めようと思う」と切り出されたという内容も明かしている。
ここから見えてくるのは、闇営業問題が単なる一時的な活動停止では終わらなかったということだ。コンビの将来を考えるきっかけとなり、松尾自身の働き方や芸人としての人生観を変える転換点になった。
【ザブングル解散理由の真相】松尾が2026年に語った「100%あの問題」
ザブングルの解散については、以前からコンビの方向性の違いや不仲が原因ではないかという見方もあった。しかし、2026年2月19日に公開された文春オンラインのインタビューで、松尾は解散の理由について踏み込んだ説明をしている。
「100%それです」と本人が明言インタビューでは、聞き手から闇営業問題による謹慎が解散の大きな要因だったのかと質問された。それに対し、松尾は次のように答えている。
「もう100%それです。」
さらに「僕は、ですけど」と付け加えている。つまり、これは松尾自身の認識に基づく説明であり、解散の背景を本人の言葉で語ったものだ。
この発言によって、闇営業問題と解散の関係が改めて明確になった。2019年の騒動は、約2か月間の謹慎で終わった出来事ではなく、松尾がコンビを続けることや芸能界で働くことを考え直す大きな契機になっていた。
芸人という仕事への違和感も強くなった松尾が語ったのは、単に騒動が起きたから責任を取って解散したという話ではない。
謹慎中に、芸能界にこのままずっといることに対して違和感を覚えるようになったという。以前は楽しいと感じていた芸人の世界が、騒動を境に違って見えるようになった。
特に松尾が問題意識を示したのは、芸能人に対する世間の批判やネット上のバッシングだった。過去のインタビューでも、芸人になった当初は自由な雰囲気に魅力を感じていたものの、時代が変わり、批判が本人に直接届きやすくなったことへの戸惑いを語っている。
また、今後テレビのレギュラーを持ち続けられる保証もない中で、60代、70代までネタ作りを続ける将来像にも疑問を感じていたという。
年齢的なことも含め、芸人としての将来を考え直す時期に闇営業問題が重なった。その結果、解散と新しい人生への転換を選ぶことになった。
加藤歩の証言と松尾の説明には違いもある興味深いのは、加藤と松尾で解散までの経緯に対する記憶や認識が異なる点だ。
2021年の加藤の説明では、松尾は数年前から解散を考えていたように見えたという。一方、2026年の松尾は、以前から解散を考えていたわけではなかったと話している。
ただし、2人の説明には共通点もある。それは、2019年の闇営業問題が解散を現実のものにする大きな転換点だったということだ。
コンビの関係を外から不仲と決めつけるよりも、長年一緒に活動してきた2人が、それぞれの立場から解散をどう受け止めていたかを見るほうが実態に近い。
【松尾陽介は芸能界を引退した?】2025年の「引退とは言ってない」発言とアメトーーク!
松尾陽介の現在を調べると、必ず出てくるのが「芸能界引退」という言葉だ。2021年の公式発表では確かに芸能活動からの引退と説明されていたが、本人の認識は少し異なっている。
2021年2月1日に所属事務所が正式発表ワタナベエンターテインメントは2021年2月1日、松尾が同年3月31日をもって専属契約を満了し、芸能活動から引退すると発表した。それに伴い、ザブングルも同日付で解散することになった。
事務所の発表では、芸能活動に区切りをつけ、新しいことに挑戦したいという松尾の思いを尊重し、話し合った結果だと説明されている。
加藤については、2021年4月1日以降も単独で芸能活動を続けることが発表された。これによって21年間続いたザブングルは正式に解散した。
松尾本人は「引退」をどう捉えていたのか2025年5月15日公開の週刊女性PRIMEのインタビューで、松尾は当時の決断について説明した。
「実は“芸能界を引退します”と、自分から言ったこともないんです。」
松尾にとって一番大きかったのは、芸能界そのものを完全に去ることではなく、ザブングルというコンビを解散することだった。
相方と別れてピン芸人として活動するつもりはなく、コンビを解散するのであれば事務所に所属し続ける必要もないと考え、退所を決めたという。
そのため、所属事務所が発表した芸能活動からの引退と、本人が考えていたコンビ解散・事務所退所には、表現上の違いがあった。
アメトーーク!の年末特番には現在も出演松尾の代表的な出演番組といえば、テレビ朝日系『アメトーーク!』の人気企画「運動神経悪い芸人」だ。
松尾は同企画で独特の運動動作を披露し、「ガチ王」という愛称で親しまれてきた。コンビ時代の知名度とは別に、個人としても強い印象を残した番組だった。
2021年には解散に伴う送別企画も放送された。しかし、その後も同年末の特番に出演。2025年5月の週刊女性PRIMEの取材でも、松尾は毎年末に出演を続けていると説明している。
本人によれば、芸能活動のオファーがあれば基本的に受けているという。2024年のデイリースポーツの報道では、『アメトーーク!』の出演について、前事務所を通じた仕事として引き受けており、ギャラも事務所を通して受け取っていると説明されていた。
したがって、松尾については「2021年に芸能界を完全に去り、その後一切テレビに出ていない」という理解は正確ではない。
【松尾陽介の現在2026】沖縄移住・会社経営・月収200万円の真相
2026年現在の松尾陽介は、芸人時代とは異なる働き方をしている。生活の拠点を沖縄に移し、会社経営やイベント関連の仕事、芸能関係者のキャスティングなど、複数の事業に携わっている。
2024年に沖縄へ完全移住2025年5月の週刊女性PRIMEのインタビューによると、松尾は芸人を辞めた後、沖縄にいる知人の経営者から仕事の依頼を受ける機会が増えた。
仕事で沖縄に行く頻度が高くなったことから、現地で事務所を構えることになり、同じ場所でバーもオープンしたという。
生活の大部分を沖縄で過ごすようになり、2024年には完全移住。現在は沖縄を中心とした生活を送っている。
株式会社OMATSURIを通じた事業活動松尾は株式会社OMATSURIを立ち上げ、マーケティング支援やキャスティングなどの事業を展開している。
2026年2月の文春オンラインのインタビューでは、現在の仕事について「頼まれたことを全部やっている」という趣旨の説明をしていた。
具体的には、次のような仕事に携わっている。
- 企業のマーケティング支援
- イベントの企画・制作サポート
- タレントや出演者のキャスティング
- 企業の動画コンテンツ制作や撮影・編集の支援
- 人脈を活用した企業と芸能関係者のマッチング
- 芸人や元芸人のセカンドキャリア支援
特に松尾が強みとして挙げているのが、芸能界で培った人脈だ。各芸能事務所のマネージャーやタレントとのつながりを生かし、企業が求めるイベントや広告企画に合った出演者を紹介している。
また、芸人を辞めた人や現役芸人の副業・起業を支援する構想も進めている。2026年のインタビューでは、企業に元芸人を紹介するだけではなく、実際に働きながら仕事を覚え、将来的に事業を任せてもらう仕組みを模索していると話していた。
芸人時代の最高月収は約200万円松尾の収入に関して注目されたのが、2024年9月5日のデイリースポーツの記事だ。同紙は、松尾がYouTubeチャンネル『街録ch~あなたの人生、教えてください~』に出演した際の発言を紹介している。
松尾によると、芸人時代の最高月収は約200万円だった。
一方、現在の事業については、月商がその金額の倍に届かない程度という趣旨の説明をしている。マーケティング支援やキャスティング、那覇のバー運営など、事業の幅が広がっていることも紹介された。
ここで注意したいのは、芸人時代の最高月収200万円と、現在の会社の月商は別の数字だということだ。会社の売上は経費や人件費などを差し引く前の金額であり、松尾個人の手取り収入を示すものではない。
また、200万円は闇営業問題で受け取った金額ではなく、芸人時代の最高月収についての発言である。事件で受領した金銭は、所属事務所が公表した1人7万5000円と区別しなければならない。
芸能界との関係は完全には途切れていない松尾は現在、芸人としての活動を中心に生活しているわけではない。しかし、芸能界との接点は残っている。
沖縄の情報番組への出演やイベントのキャスティング、芸能関係の仕事など、依頼に応じて幅広く活動している。2025年のインタビューでは、仕事の依頼について基本的にNGを設けず受けていると話していた。
つまり、松尾の現在を表現するなら、芸能界を完全に断絶した元芸人というより、芸人としての経験や人脈を別の仕事に生かしながら、必要に応じて出演活動も続ける実業家という姿が近い。
【ザブングル松尾事件に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ザブングル松尾事件とは何ですか?
A1:2019年に発覚した闇営業問題です。松尾陽介と加藤歩が特殊詐欺グループとされる反社会的勢力の主催する会合に参加し、金銭を受け取っていたことを認め、所属事務所から謹慎処分を受けました。
Q2:松尾陽介と加藤歩はいくら受け取ったのですか?
A2:2019年7月1日のワタナベエンターテインメントの発表では、入江慎也からそれぞれ7万5000円を受け取ったとされています。
Q3:松尾陽介は反社会的勢力と関係があったのですか?
A3:本人たちの説明では、会合の主催者が反社会的勢力だったという認識はありませんでした。ただし、特殊詐欺グループとされる団体の主催する会合に参加し、金銭を受け取った事実は事務所も認めています。
Q4:ザブングルが解散した理由は闇営業問題ですか?
A4:松尾本人は2026年2月の文春オンラインのインタビューで、闇営業問題が解散の理由として「100%」だったと説明しています。謹慎中に芸能界で働き続けることへの違和感が強まったことも背景にありました。
Q5:ザブングルの解散日はいつですか?
A5:2021年3月31日です。同年2月1日に所属事務所から正式発表され、松尾は事務所との専属契約を満了し、加藤は単独で芸能活動を続けることになりました。
Q6:松尾陽介は本当に芸能界を引退したのですか?
A6:所属事務所は2021年に芸能活動からの引退を発表しました。一方、松尾本人は2025年のインタビューで、自分から芸能界引退を宣言したわけではないと説明しています。現在も仕事の依頼を受け、テレビ出演を続けています。
Q7:松尾陽介は2026年現在、何をしていますか?
A7:沖縄を生活拠点に、株式会社OMATSURIを通じたマーケティング支援やキャスティング、イベント関連事業などに携わっています。バーの運営や芸人のセカンドキャリア支援にも取り組んでいます。
Q8:松尾陽介は現在もアメトーーク!に出演していますか?
A8:はい。2025年5月の週刊女性PRIMEのインタビューで、毎年末の『アメトーーク!』出演を続けていると本人が説明しています。特に「運動神経悪い芸人」でのガチ王として知られています。
Q9:松尾陽介の月収200万円は闇営業で得た収入ですか?
A9:違います。約200万円という数字は、2024年に紹介された芸人時代の最高月収です。闇営業問題で受け取った金額は、事務所発表によると1人7万5000円です。
ザブングル松尾事件として知られる闇営業問題は、2019年6月24日に松尾陽介と加藤歩の金銭受領が明らかになり、2人が謹慎処分を受けた出来事だった。本人たちは反社会的勢力の主催する会合だとは知らなかったと説明したが、事務所を通さず仕事を引き受け、金銭を受け取ったことについて責任を認めて謝罪した。
その後、2019年9月に活動を再開したものの、2021年3月31日にコンビは解散。2026年2月のインタビューで松尾は、闇営業問題が解散の理由として「100%」だったと明かしている。単なるコンビの方向性の違いではなく、騒動を通じて芸人という仕事や自分の将来を見つめ直したことが大きかった。
一方、松尾は芸能界から完全に姿を消したわけではない。2025年には「引退とは言ってない」という本人の考えを明かし、毎年末の『アメトーーク!』出演も継続。2026年現在は沖縄を拠点に、会社経営やイベント関連事業など、新しい仕事に取り組んでいる。
【プロの結論】 ザブングル松尾事件を理解するうえで押さえておきたいのは、2019年の闇営業問題、2021年のコンビ解散、そして現在の松尾の活動を、それぞれ切り離さずに捉えることだ。騒動が解散の決定的な契機になったことは本人も認めている。しかし、それは人生そのものの終わりではなかった。
芸能界で培った経験と人脈を新しい事業に生かし、テレビ出演の機会も受け入れる松尾の現在は、芸人引退後のキャリア形成という観点でも興味深い。今後も本人の発言や事業活動を確認する際は、公式発表、本人インタビュー、報道された事実を区別して見ることが、事件の真相を正しく理解するための判断基準になる。
主な確認資料:ワタナベエンターテインメント公式発表(2019年6月・7月・8月、2021年2月)、オリコンニュース、日刊スポーツ、RBB TODAY、デイリースポーツ、週刊女性PRIME、文春オンライン(2026年2月19日掲載インタビュー)。