2026年1月14日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」では、内田篤人と香川真司による特別対談が実現した。
番組で取り上げられたテーマは次の3つ。
1. 香川真司が現役を続ける理由
2. 日本サッカー界への提言
3. 日本代表とワールドカップについて
この対談は、2025年の騒動を振り返るためだけのものではない。現役選手と引退した元代表選手という異なる立場から、日本サッカーの現在と未来を語る機会になった。
1.香川真司が現役を続ける理由内田が香川に投げかけたのは、現役引退を考えたことがあるかという質問だった。
香川は、身体的な理由でプレーを続けられないと感じたことはない一方、気持ちの面では引退を意識する瞬間がいつ来てもおかしくないと明かした。
特に印象的だったのは、セレッソ大阪への復帰に込めた使命感についての話だ。
香川は2023年に古巣へ復帰。海外で培った経験を生かし、チームの順位を押し上げることを目標にしていた。
しかし、復帰後のJ1リーグ順位は次のとおりだった。
| シーズン | セレッソ大阪の順位 | 状況 |
|---|---|---|
| 2023年 | 9位 | 香川復帰後のシーズン |
| 2024年 | 10位 | 目標とした順位向上には届かず |
| 2025年 | 10位 | さらなる成績向上が課題 |
香川は、この3年間でチームを十分に引き上げられなかったことを振り返り、優勝を成し遂げたいという思いを語った。
ここから見えてくるのは、単に年齢を重ねてもサッカーを続けたいという気持ちだけではない。
自分が海外で得た経験を古巣に還元し、チームに何かを残したいという責任感が、現役続行を支える大きな理由になっている。
2.日本サッカー界への提言「選手が試合に出られる環境を」対談の中でも特に注目されたのが、香川によるJリーグの選手登録人数と競争環境への問題提起だった。
香川は、Jリーグにはもっと競争力のあるチームを作る余地があると指摘。
その理由として、選手数が多くても試合に出られない選手が生まれている現状を挙げた。
テレビ朝日の報道では、2025年のJ1リーグで一度も試合に出場しなかった選手は、全20クラブで合計147人だった。2種登録選手や特別指定選手も含む数字である。
1クラブ当たりに換算すると平均約7人に相当する。
香川が問題視したのは、選手がチームに所属していることと、実際に競争の中で成長できていることは別だという点だ。
Jリーグのクラブには約30~35人の選手が在籍する一方、欧州の強豪クラブではフィールドプレーヤーを18~20人程度で運用するケースがあると比較した。
香川の主張は、選手数を制限することで出場機会のない選手が移籍しやすくなり、クラブ間の競争も活性化するというものだ。
これは単なる登録人数の問題ではない。
- 試合に出られない若手の成長機会
- 選手の移籍市場の活性化
- クラブ内のポジション争い
- 選手自身が試合に出るために努力する環境
- リーグ全体の競争力
こうした複数の課題がつながっている。
もちろん、選手数を減らせば自動的にリーグのレベルが上がるわけではない。過密日程や負傷者への対応、若手育成のための登録制度なども考慮する必要がある。
それでも、欧州のトップレベルを実際に経験した香川が、Jリーグに戻った選手として現場の問題を語ったことには意味がある。
日本サッカーを強くするには、選手を集めるだけでなく、選手が実戦で成長できる仕組みを作る必要がある。 これが対談で示された提言の核心だ。
3.2014年の失敗から学んだ「W杯は初戦が何より大事」最後のテーマは日本代表とワールドカップだった。
香川は、2014年ブラジルワールドカップの経験から、短期決戦では初戦の結果が非常に重要だと語った。
当時の日本はコートジボワール戦で本田圭佑のゴールにより先制。しかし、後半に逆転されて1-2で敗れた。
香川が鮮明に覚えていたのは、前半終了時のチームの雰囲気だった。
1-0でリードしているにもかかわらず、選手たちは自分たちの理想とするサッカーができていないことを気にしていたという。
香川は、初戦の敗北が心身ともにチームへ大きく影響したと振り返った。
この話は、2014年の日本代表が抱えていた課題を考えるうえでも興味深い。
強豪国を相手に結果を残すには、自分たちの理想を実現することだけでなく、試合状況に応じて勝利を優先する判断も必要になる。
内田も同じ大会を戦った選手として、香川の経験に耳を傾けた。
また、話題は同世代の長友佑都にも及んだ。香川は長友の継続的な努力と前向きな姿勢を高く評価し、内田も長友を「パワースポット」のような存在として表現した。
このやり取りからも、3人が日本代表で過ごした時間と、互いへの敬意が伝わってくる。
テレビ朝日が公開した対談記事でも、2014年の経験とW杯初戦の重要性が大きく取り上げられている。
【2026年11月現在】香川真司と内田篤人は何をしている?

2026年11月現在、2人のキャリアは大きく異なる方向へ進んでいる。
香川は37歳で現役選手としてプレーを続け、内田は指導者として日本サッカー界に関わっている。
香川真司はセレッソ大阪で現役続行
2026年11月現在
- 生年月日:1989年3月17日
- 所属:セレッソ大阪
- ポジション:MF
- 背番号:8
- 年齢:37歳
2023年にセレッソ大阪へ復帰した香川は、2026年も現役選手としてプレーしている。
Jリーグ公式の選手データでは、2026年11月2日更新時点で、2026/27シーズンのリーグ戦に12試合出場し、2アシストを記録している。
出場時間には先発と途中出場の両方があり、ベテランとしてチームに関わり続けていることが分かる。
2026年1月の対談では、引退を具体的に決断したわけではなく、チームに残したいものがあるという思いを語っていた。
海外での実績を持つ選手が、キャリアの終盤に古巣へ戻り、Jリーグでプレーすることには若手への刺激という側面もある。
内田も対談で、香川のような海外経験豊富な選手がJリーグでプレーする重要性を評価していた。
内田篤人は引退後、指導者として新たな段階へ
2026年11月現在
- 生年月日:1988年3月27日
- 選手引退:2020年8月
- 元所属:鹿島アントラーズ、シャルケ04
- 現在:なでしこジャパンコーチ
内田は2020年8月に現役を引退した。
引退後はメディア出演やサッカー解説だけでなく、日本サッカー協会のロールモデルコーチとして若い世代の育成にも携わってきた。
加えて、指導者としての資格取得を進め、2024年にはJFA Proライセンスを取得している。
そして2026年5月18日、日本サッカー協会は内田のなでしこジャパン(日本女子代表)コーチ就任を正式発表した。
これは引退後の活動における大きな転換点だ。
選手として培った海外経験や日本代表での知識を、今度は指導者として次世代に伝える立場になった。
JFAの公式発表では、内田自身も選手として感じてきたことや、外から見てきたことを伝え、選手一人ひとりの成長を支援したいという考えを示している。
つまり、内田は単なる元サッカー選手やテレビ出演者ではない。2026年には日本女子代表の強化にも関わる指導者として活動している。
現在の2人を比較すると?| 比較項目 | 香川真司 | 内田篤人 |
|---|---|---|
| 現役選手か | 現役 | 2020年引退 |
| 2026年の主な活動 | セレッソ大阪でプレー | なでしこジャパンの指導 |
| 海外経験 | ドルトムント、マンチェスター・Uなど | シャルケ、ウニオン・ベルリン |
| 日本代表経験 | 2014年ブラジルW杯など | 2010・2014年W杯 |
| 現在の役割 | 選手としてチームに貢献 | 指導者として選手を育成 |
興味深いのは、2人とも海外で培った経験を日本サッカーに還元している点だ。
香川は現役選手としてピッチに立ち、内田は指導者として選手の成長を支える。
立場は変わっても、日本サッカー界に貢献するという方向性には共通点がある。
【プロの結論】2人の関係から見えるアスリートとメディアの新しい距離感
香川真司と内田篤人の2025年の騒動は、単なる元日本代表選手同士の言い合いとして片付けるには、考えるべき論点が多い。
特に注目したいのは、現役選手と引退後に発信する側へ移った元選手の関係だ。
1.仲の良さと発言への責任は別問題長年一緒にプレーしてきた仲間であっても、発言をすべて冗談として受け止められるとは限らない。
香川が問題にしたのは、個人的な好き嫌いではなく、競技に取り組む選手への敬意だった。
親しい関係だからこそ、相手の言葉を軽く扱ってしまうこともある。
内田が自ら配慮不足を認めたことは、スポーツメディアに関わる人間にとっても示唆的な出来事だった。
2.引退後の元選手には別の責任が生まれる現役時代は自分のプレーで評価されるが、引退後は解説や指導、番組出演など、言葉や判断を通じてサッカー界に関わる機会が増える。
内田は2026年に女子日本代表のコーチへ就任した。
選手時代の経験を伝える立場になったからこそ、発言の影響力も大きくなる。
一方、香川は現役選手として、選手の立場から発信のあり方に問題を投げかけた。
この違いは、今回の出来事を考えるうえで重要だ。
3.2人の対談は日本サッカーへの共通の関心を示した2026年1月の対談では、過去の騒動を蒸し返すのではなく、現役続行、リーグ改革、W杯というテーマが中心になった。
香川のJリーグへの提言には、欧州と日本の競争環境を知る選手ならではの視点がある。
内田も、現役時代の経験を現在の指導活動に生かしている。
2人がそれぞれの立場からサッカー界に関わり続けていることは、今回の対談を理解するうえで見逃せない。
ネットの噂と確認できる事実を見分けるポイント| ネットで話題になった見方 | 確認できる事実 |
|---|---|
| 2人は絶縁した | 直接連絡を取り、話し合っている |
| 香川は内田に謝罪を要求した | 香川自身が謝罪を求めていないと説明 |
| 2026年の対談は騒動の謝罪会見だった | W杯イヤーに合わせた3テーマの特別対談 |
| 香川は引退を決めている | 2026年11月も現役選手として活動 |
| 内田はサッカー界から離れた | JFAの指導者として活動し、なでしこジャパンのコーチに就任 |
情報を見極める際は、次の3つを判断基準にするとよい。
- 本人の発言かどうか: SNSの切り抜きだけでなく、本人の取材対応や公式発信を確認する。
- 発言の前後が分かるか: 番組の一部分だけでは、冗談の意図や受け止め方を正確に判断できない。
- 最新の公式情報があるか: 選手の現役続行や指導者への就任は、クラブやJFAの発表を優先する。
2人の騒動をめぐっては、見出しだけが独り歩きしやすかった。しかし、本人たちの説明を時系列で追うと、個人的な不仲というより、サッカー選手の尊厳や発信者の責任をめぐる問題だったことが見えてくる。
【香川真司と内田篤人に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:香川真司と内田篤人は現在、仲が悪いのですか?
A1:そのような事実は確認されていない。2025年7月の発言騒動後、2人は直接連絡を取り、話し合いを行った。香川自身も、内田とけんかしたわけではないと説明している。
Q2:香川真司と内田篤人が対談したのはいつですか?
A2:2026年1月14日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」。現役を続ける理由、日本サッカー界への提言、日本代表とワールドカップについて語り合った。
Q3:2025年の騒動は何が原因だったのですか?
A3:DAZNの「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、内田が冨安健洋の話題に関連して香川の助言を冗談交じりに取り上げたことが発端。香川は、アスリートへの敬意やメディア発言の責任について公式Xで問題提起した。
Q4:香川真司は2026年に引退したのですか?
A4:引退していない。2026年11月現在、セレッソ大阪に所属する現役選手である。Jリーグ公式の選手データでも2026/27シーズンの出場が確認できる。
Q5:内田篤人は引退後、何をしているのですか?
A5:サッカー解説やメディア出演のほか、JFAのロールモデルコーチとして後進の育成に携わっている。2026年5月18日には、なでしこジャパンのコーチへの就任が正式発表された。
Q6:香川真司と内田篤人は2014年ブラジルワールドカップで一緒にプレーしましたか?
A6:一緒に日本代表として出場している。日本はコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと対戦したが、1勝もできずグループリーグで敗退した。この大会の経験は2026年の対談でも話題になった。
香川真司と内田篤人の関係は、2025年7月の発言騒動によって一時的に注目を集めた。しかし、本人同士が直接話し合い、香川はけんかではなかったと説明。内田も配慮不足を認めており、長期的な不仲や絶縁を裏付ける事実はない。
2026年1月14日の「報道ステーション」対談では、2人が日本代表時代の思い出だけでなく、現役生活や日本サッカーの課題についても語り合った。特に香川の現役続行への思いと、Jリーグの競争力を高めるための提言は、海外を経験した選手だからこそ語れる内容だった。
2026年11月現在、香川はセレッソ大阪で現役を続け、内田はなでしこジャパンのコーチとして新たな役割を担っている。
2人の関係を理解するうえで大切なのは、2025年の騒動だけで判断しないことだ。日本代表で共闘し、ドイツでそれぞれの道を切り開き、引退後も異なる立場からサッカー界に関わる。その長い歩みこそが、香川真司と内田篤人という2人の関係の本質を物語っている。
今後も、現役選手と指導者という異なる立場から発信される2人の言葉は、日本サッカーの未来を考えるうえで注目される。